サマーキャンプレポート
名張支部 ビジネスクラス 大谷 哲也
押忍。名張支部ビジネスマンクラスの大谷と申します。
サマーキャンプの様子、そして私個人の感想などを報告させていただきます。
初日は大役からのスタートです。
中西支部長のお供で、なんと東孝塾長御一行のお出迎えでした。
遠路、東京から伊賀上野までやってこられた御一行は、東塾長、東事務局長、全日本空道連盟アンチドーピング対策を統轄されておられる東由美子様、そして総本部より特別に投げ技の講師としてお越しくださった多田様の4名様でした。
皆様本当にやさしい御人柄で、長旅の疲れも見せず、気さくに振る舞っていただきました。
緊張で固まっていた私と息子(大谷佑士朗・名張支部少年部)にとって、誠にありがたい限りでした。
中西支部長の先導で御一行を無事宿泊所である「サンピア伊賀」にお送りすると、今度は西日本各支部から参上される方々を受付会場へ案内させていただきました。
どの支部の方々も圧倒的な存在感があるにも関わらず、大変謙虚な振る舞いで、まさに実るほど頭が下がる稲穂かなという諺がぴったりの立居振舞で関心いたしました。
そして、少年部の生徒さん達の礼儀正しいこと。
謙虚であること。礼節を大切にすること。
日本人が忘れつつある美徳を、大道塾の方々が堅持されていることを、そして自分もその末端であることに誇りを感じました。
受付が終わると稽古会場へ移動です。
基本稽古は東塾長自らご指導していただきました。
本当に自分の為になる話ばかりで、「基本が全てだ」と常日頃、中西支部長がおっしゃっていた言葉を痛感し、自らの技術不足を思い知らされました。
貴重な基本稽古が終わると、今度は各クラスに別れてのマススパーや、寝技のセミナーに移りました。
どのセミナーも貴重で、大変参考になりました。
講師の先生方も生徒の技量を見極め、ピンポイントで指導をしていただき、さらに実演ではすさまじい技のキレを見せていただきました。
あっという間に充実の内容で1日目の稽古が終わり、夕食の後はわざわざ筑波大学から渡部先生がお越しくださって「アンチドーピングセミナー」が開催されました。5月に仙台でも講義を拝聴させていただいたので、セミナーは2回目ですが、渡部先生の熱弁ですぐに予定の時間が訪れた気がします。
自分が気になったのは、風邪薬など知らずに摂取してしまう「うっかりドーピング」という項目でした。「うっかりドーピング」とは本人は故意ではないが、検査で引っかかるというものでした。
ドーピング検査が本格導入となった曉には自分もしっかり勉強し、選手たちに伝えていかなければと思いました。
さらに、尿検査を誤魔化すために直腸に器具を埋め込むという荒技を紹介されて、ドーピングは絶対にダメなのですが、そこまでする競技者の執念には頭が下がる思いでした。
2日目の朝はランニングでスタートです。
自分はゴールを報告することを知らずに無念な思いをいたしました。親子ともども来年に雪辱を果たすことを誓いました。
朝食が済むと稽古会場へ移動しての基本稽古、そして昇級審査がありました。
審査後は激しく組手を行った相手と笑顔で談笑できるのも大道塾の素晴らしい所だと思いました。
2日目の稽古は午前中のみで終了いたしました。
稽古の最後に東塾長から講話がありました。
人間同士の繋がり保つのに言葉の持つ力を解説された、とても深い内容の講話でした。
人とのつながりを拒否した閉鎖的な社会になりつつ現代で、言葉を発することで行うコミュニケーションの大切さを説かれた塾長の話は、本当に大切なことだと思いました。
合宿の最後に、強烈に印象に残ったエピソードがありました。
稽古が終わり、衣服を着替えられ、最寄りの近鉄名張駅に向かう車に乗り込まれる東塾長の空道着を持たせて頂く機会があったのですが、その空道着の折りたたみ方の美しいこと。
汗のしみ込んだ空道着はまるで新品のようにしわもなく、押し伸ばされた空道着の厚さは非常に薄いものでした。
テレビなどで一流のスポーツ選手は道具を大切にするということを知識では知っていましたが、この一事で自分の空道に対する心得違いを痛感いたしました。
自分は今まで稽古終わりにこれほど自分の空道着を大切に扱ってこなかったと思います。どうせ洗濯するものだからという考えがあったからだと思います。そのすべてが心得違いだということを痛感させられました。
これからは、まず道具を美しく、大切に扱う人間であろうと思いました。
こうしてサマーキャンプの2日間はあっという間に終了いたしました。
参加をご検討の塾生の皆様は是非参加することをお勧めいたします。
とくにサンピア伊賀は温浴施設も素晴らしく、地元食材をふんだんに利用した朝食など食事面も充実しております。さらに隠れた米の名産地で「義左衛門」など地酒も豊富で夜のドーピング対策も万全でございます。
閑話休題。これで私のサマーキャンプの報告を終了させていただきます。
これからも一社会人として、中西支部長の指導の下、空道に焦らず弛まず向き合ってまいります。これからもご指導よろしくお願い申し上げます。
最後に、素晴らしい経験をさせていただいた東塾長、いつも暖かいお言葉をかけていただく東事務局長、そしてドーピングゼロからのスタートという前人未踏のゴールを目指されている東由美子様、そして、自分がもっと注意していればタクシーなど乗らずにすんだ多田様、そしてご指導いただいた諸先生、先輩方、本当にありがとうございました。