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サマーキャンプレポート

名張支部 一般部 小瀬古 重樹

[西日本地区サマーキャンプ所感]

空道 大道塾の西日本地区サマーキャンプに参加させて頂きました。

サマーキャンプとは名は変わられど、そこは紛れもなく体育会の合宿。

少年から壮年まで総勢200名の空道を極めんとする猛者が、忍びの里 伊賀に集結し、強固なる精神力と体力とを練り上げる猛暑の中の行であります。

合宿稽古の幕開けとなる基本稽古では、東塾長自らひとつひとつの基本を紐解いて御指導頂き、スパーリングでは、ベラトールファイトであのジョー・シリングから衝撃的なKO勝利を収めた加藤選手のド迫力にたじろぎ、若き野獣達の猛攻に精魂尽き果てた合宿初日の男闘呼41歳の魂は、真っ白に浄化され・・・

夜は、その真っ白なキャンバスに智を書き入れる、アンチ・ドーピングセミナー。
文に親しみ智力を練るのもまた空道也。

日本のサムライにドーピングを使う卑怯者はいない。

されど、サプリメントや、風邪薬、鼻炎薬等、多種多様なうっかりドーピングの危険性がある事を学びました。

近い将来、空道の試合にもドーピングチェックが導入されると聞き、国際的な公の舞台に空道 大道塾が堂々と立つ過渡期なのだと肌で感じました。

つづいての黒帯会では、酒の海を楽しく泳がせて頂き、長く空道を続けてゆく方策や、空道の最新動向や、マル秘話等の有意義なお話を聞かせて頂きました。

そんな深酒の翌日でも、朝のロードワークはアスリートとしての当然の務めであり、5時40分に跳ね起き、ロードワークからの補強。

拳立て伏せの拳はアスファルトに喰い込み「路上の現実」の痛みと恍惚感に浸り、流れる汗から酒を輩出し2日目稽古に備えました。

合宿2日目の稽古は、組技と寝技。

日本のサムライは、立って闘うもの。

されど、組討ちを知らずして立ち続けることは不可能。

また、圧倒的フィジカルの前に下になっても、そこからのエスケープや逆転の芽を「寝技」という備えに託す為、灼熱の武道場でゴツい猛者達と組んず解れつ、護身力を鍛え上げる夏を堪能した合宿2日目でありました。

毎年体はギシギシ軋みますが、精神的にも技術的にも得るものが大きいのが大道塾の夏合宿。

東塾長様、事務局長様、各支部長様、諸先輩方、一緒に稽古してくださった皆様、毎年貴重な機会を作って頂いてありがとうございます。

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