ブルガリア遠征 第一回空道ヨーロッパ大会

遠征レポート高橋英明(新宿支部)

画像提供:日進支部神山支部長

空港にて
空港にて

私にとっては、ブルガリア滞在は実質的に3泊2日というあわただしい行程でしたが、日本以外で開催する初めての国際大会ということであり、万難を排して臨みました。 大会の様子や選手のレベルについては、審判団として行かれた他のS級審判員の皆さんが書かれるでしょうから、私は審判団についての感想を報告します。

ロシアからは、S級審判員であるアナシュキンとベゼルジャコフ、それに、S級またはA級ライセンスの取得を目指すフィリポフにスシコフの4名が、審判員として参加しました。それに日本からの6名のS級審判員とあわせて、10名の審判団で大会を進行しました。
大会前日に、ルールに関して各国支部長等とのミーティングを行いましたが、質問が出るのは、日本以外の参加者の中では一番ルールを知っているはずのロシアからのみであり、他の国においてはルールがどの程度理解されているのか、言葉がどの程度通じているのか、判断が難しい状況でした。
ルールはきわめて重要なものであり、空道の25年を超える歴史が、ルールに集約されていると言っても過言ではありません。このルールに正確に則って国際大会を遂行することが、われわれ審判団のミッションでした。たとえ、各国の選手団においてルールの理解が不十分であったとしても、本来のルールに正しく則ってスムースに試合を進行することが、審判団としての重要なミッションでした。
その意味では、トラブルや不満もなく、無事に第一回の欧州大会が終わったと言えると思います。日本の審判団は十分に役割を果たしたと思いますし、ロシアの審判団も、細かなところでのルールの理解等の課題はまだ残るとして、実際の判定において日本の審判団との間にギャップがあったと思われるところはありませんでした。

ただし、今後のことを考えると、土田がいるフランス以外は、ルールがどこまで正確に理解されているか、不安があります。選手だけではなく、ロシアの審判においても、いろいろと質問が出てくる状況であり、正しいルールの理解と試合進行および判定への反映のためには、世界大会を機に日本の審判団のために作成された図の入った審判講習資料が、複数の言語で作成される必要性を感じました。 来年2月にロシアで開催予定の国際大会の成功にあたって、選手におけるルールの熟知と、今回のような大会を通しての、審判団の共通経験が重要と思います。

大会の翌朝、前日のパーティーで食べ過ぎたこともあって、朝食もとらずにホテルを後にし、成田に翌朝9時に到着、一旦家に帰ってシャワーを浴びた後出社し、いくつかの会議をこなしました。
ブルガリアに行くことは、社内のいろいろなレベルで広まっていましたので、ブルガリアはどういう国でしたかとか、料理はどんなものがありましたかとか聞かれましたが、ほとんど何も答えられることはなく、審判団の一員として参加し、統括的な役割を果たしてきたということを答えるのみでした。

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