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ドイツ遠征記

久々の海外遠征(2年ぶり)だというのに、な〜んの準備も緊張もせぬまま向かったドイツ。今回の目標は、セミナーでヨーロッパ勢の度肝を抜くことと、体内の水分量の半分をドイツビールで占めること!

日本出発

日本出発の日、塾長は我々とは別の便(直行便)で向かわれることを知り、ホッとしたようなガッカリしたような・・ 塾長のお供として数々(10ヶ国以上)の海外遠征を経験してきましたが、普段は“うっかり八兵衛”のごとく、いつもボケ役で塾長のツッコミ(拳)を受け、しかし試合やセミナーでは、“風車の弥七”みたいに外国人選手をギャフンと言わせてきた(と思っている)小川ですが、今回はボケてもツッコミパンチのない、なんとも平穏な旅路(行き限定)となりました。

飛行機の隣りの座席には、佐藤繁樹(仙南支部)支部長。(※以後、シゲ)
シゲとは東北本部からの付き合いで、稽古も飲みも遊びも一緒にやってきました。後ろ髪を伸ばし、“狼軍団”を結成したことも。
機内では、「なんで日本人は世界で勝てんのか」や「道場経営&選手育成の難しさ」などの真面目な話から、「あの飲み会でのブレンバスターは・・」とか「あのカラオケ屋の泥酔後に・・」などの昔話が、次から次と出てきて止まりません。
話し疲れると、機内のビールを飲みながら、座席のゲーム機でひたすらテトリスを積み上げ、目が疲れると「シゲってさぁ・・」と、また昔話に花を咲かせ、そんなこんなで成田→ドイツの18時間はあっという間でした。

フランクフルト

ドイツ・フランクフルト空港に到着。入管では事務局長が「私たちは全員同じグループで・・」と説明されているにもかかわらず、私だけ呼び止められ、質問攻めに・・<何でですか、そんなに人相悪いですか・・>

ガイド兼選手のトーマスに迎えに来てもらい、ホテルまで送ってもらったは良いのですが、5人乗りの車に6人(&荷物)と、鮨詰め状態。20分ほどで着いたので、さほど苦ではありませんでしたが、そういえば10年ほど前、インドにセミナーに行った際には、軽自動車の後ろに、塾長と私、そして新潟の岩木と3人(&荷物)乗せられたなぁ・・しかも9時間! あれには参った。

ホテルの周りには畑(牧場?)ばっかり何もなく、店といえば6〜7分歩いたところに小さな雑貨屋とパン屋があるだけ。自動販売機もなく、もちろんビールも売っていません。この日は夕方までとくに予定がないと、大道塾の遠征ではめずらしく自由な時間があったのにもかかわらず、ホテルの庭でコーヒーを飲んだあとは、ずっと部屋に引きこもっておりました。

そして、待ちに待ったランチタイム!またもやトーマスの車(実はレンタカー)でフランクフルトの街中へ出掛け、ドイツビールと初対面です。とりあえず、その店のメニューに載っているビール全種類いっときました。さすがにどれも美味い!また、出てくる料理がビールとよく合う!このランチだけで、片足分の水分は摂れたな。

ランチを終え、事務局メンバーとトーマスは、空港に塾長を迎えに、我々(渡辺支部長・シゲ・小川)は何もないホテルに帰るよりかは、時間を有効利用するため、このまま市内に残り、後ほど夕食の会場で塾長たちと待ち合わせをすることにしました。市内をブラブラと観光しながら、ショッピングをしたり、腕にタトゥーを入れたり・・。(※もちろん小川だけ。本物ではないですよ、エアブラシです。1週間はもつよと言われたが、翌日のセミナーの後には消えていました。7ユーロ返せ!)

夕方、塾長と高橋師範と合流し、明日のセミナーの打ち合わせと称した“肝臓を鍛える会”がスタート。「押忍」の五段活用や、いかに塾長が素晴らしいか等をトーマスにレクチャーしているうちにビールが進み、気がつくとドコかの川に居ました。※後でシゲに聞いたところ「マイン川」とのこと。 塾長、大量に酒を飲んだ後、長時間歩かせるのはやめてください。あと、足が痛くて座っているときに「なに寝てんだ!この」と言って、後ろからグーで殴るのはやめてください! 押忍

セミナー

さ〜て、いよいよセミナーの日。シゲと朝から「これの次はこうで、その時はこういう形で・・」とリハーサル。最初は比較的簡単なやつで、それから空道(小川?)オリジナル技でビビらせようか・・などと思っていたのが、いざ始まってみると、参加者のレベルがばらっばら。3〜40人の中で、上級者は半数、あとはパンチの打ち方から指導せねば・・っていうレベルの人間が多い。急遽、本番前に手直しを入れるハメになりました。

まぁ、それでも数多くのセミナーをこなしてきた小川ですから、それなりにヨーロッパ勢のハートを掴みつつ、「そろそろスペシャルやっちゃいます?」って頃で、塾長から「は〜い休憩。小川はもういいぞ。あとは他の支部長に任せろ」とのお言葉。「塾長!マジっスか、せめてあと1つ・・」と、落胆していたところ、そんな小川の気持ちを察していただいたのか、休憩後、渡辺支部長がオガスペチックな技を紹介してくれました。自分とは若干タイミングや形が違うけど、小川SP(正確にはSP初級)を英語で解かり易く説明していただき、「そうよ、それが空道よ」なんて思いつつ、眺めておりました。
渡辺支部長、有難うございます!

国内外、どのセミナーに行っても感じることなのですが、まず多くの選手が、基本がしっかりできていない。いや、できるのだろうがやっていない。基本はあくまでも基本。それがベースとなって、いろんな場面で対応・変化させる・・それが重要だと思います。軸を回さない楽な打ち方だったり、変に格好つけた打ち方をしたり・・
いま、各地区で合同強化練習会が行われていると思いますが、1度(といわず何度も)黒帯連中で基本稽古のセミナーを行ってみてはいかがですか。

さて、セミナーでは3リットルの水を用意していたものの、全然足りず、熱中症寸前でした。
こんだけ汗をかいたのなら・・そうです!この日の夕食では、浴びるほど飲みましたさ!

塾長!この日も飲んだ後に、川を求めてさまよい歩かれましたね。どうしてそんなに川がお好きですか? 小さな川なら、いつでも近くにおりますが・・。

ヨーロッパ大会

さて、今日は平安と田中が主役となるべき日。我々はS級ライセンス所持の審判として、正確かつ公平にジャッジをするだけです。
その平安も田中も、決勝では苦戦していましたね〜。平安の相手、スペインのディビットは“当て感”が良く、平安の攻撃に上手にパンチを合わせていました。
平安みたいに“オラオラ系”のスタイルで戦う選手は、カウンター使いや、トリッキーな技使いに、思わぬ攻撃をもらうことがあるので、要注意!攻撃のタイミングを見極め、平常心で戦うことが課題だと思います。

田中は、派手さはないが、穴もなく、安定した強さを持っていますが、逆に言うと、“コレ”というとび抜けた強力な武器がないということで、決勝のフランスの選手に対してもチャンスはあるものの攻めきれない、という場面が多々見られました。
バランスはあるのだから、自分のインスピレーションで「これだ!」と思う技を磨きまくってみれば。

全体を通して、まだまだロシアの壁を打ち砕く選手は不在でしたが、ドイツのトーマスや、フランスの数名はまだ可能性があると思います。豊富な知識と、効果的な練習(無駄な練習や自己満足な練習は×)を頭と身体に叩き込めば、光明も見えてくるかもしれません。
日本人については、“外国人はパワーが違う”だからテクニックで勝つしかない・・という考えを捨てることですね。もはや、外国人(ロシア人)は、我々と同等、いや、それ以上のテクニックを知っています。環境(サポート)面ではあきらかにロシアに遅れをとっている以上、パワーとテクニックで我々がアドバンテージを取る必要があります。不可能ではないと思います。みなさん、もっと筋トレやりましょう!

ブラザー

今までの海外遠征、いろんな国でいろんな人にお世話になってきましたが、今回トーマスほど、大会・セミナー・そして我々のために働いてくれた外国人はいなかったかもしれません。しかも一人で。人間的にも立派で、とても20代半ばには思えないほど。

大会が終わって、若手だけで、いろんな話をして、一緒に酒を飲んで、みんなで朝方まで騒ぎました(ビール瓶が割れるほど)
いつの間にか、トーマスは我が小川家の三男ということになり、今後何かあったら長男の私が駆けつける!ということになりました。
ちなみに、長男(小川)次男(シゲ)三男(トーマス)従兄弟(平安)近所の酒屋の息子(田中)これが小川家の家族構成です。※親父は決めていませんが、やっぱりアノ人かなぁ・・

塾長、事務局長、今回の遠征でも大変お世話になりました。でも今回、塾長とはあまり絡みがなく、残念に思います。
次回、また遠征の話がある時は是非お声をかけてください。“使える男”として頑張らせていただきます。

有難うございました。押忍

小川英樹(四日市支部)

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