中東アフリカ大会レポート佐々木嗣治(帯広支部)

10月20日

自分と飛永支部長は前日から東京入りし総本部に泊まりました。事務局長と一緒にたくさんのヘッドギアを持って成田空港に集合。香港経由でドバイへ。

10月21日

早朝にドバイに到着。 ドバイは建設ラッシュ・・・。気温も暑く、クレーンと砂埃でいっぱいでした。ホテルで少し休憩して、東先生と合流し食事へ。移動で疲れていたのか、ホテルに帰ると知らないうちに寝ていました。

10月22日

午前中にジムで練習。他の支部の人たちとの練習はいろいろな刺激があり、いい勉強になりました。 夜に大会参加選手との食事会。これから戦う選手との食事は微妙な緊張感でなんとも言えない空気でした。

10月23日

午前中にジムで練習。午後からは計量で、ドバイの支部長(マトベイ支部長)の道場へ。 道場の中は冷房がガンガンに効いていて寒かった・・・。海外の選手の体を見てビックリ! とても同じ階級には見えません!(二の腕は自分の2倍ぐらいあったような・・・) 身長も体重も同じくらいなのになぜ・・・? 食生活や文化の違いでこうも違うのでしょうか。夕食は日本食屋へ。

10月24日

アブダビへバスで移動。緊張感もあり、バスの中では寝たり起きたりでした。会場に到着し、トイレやなんだかんだしていると開会式が始まりました。アップをしないといけないと思っていたら、日本の選手の試合が始まり応援をしていたら、いつの間にか自分の出番に。アップもしないまま、第1試合へ突入! クェートの選手で階級は超重でした。柔術を使う選手らしく、やたらとグランドへ引きずり込まれました。 重くてデカくて、最初のうちはやりにくかったのですが後半は慣れてきて、立ち組での頭突き、ひじひざで優勢勝ち。日本での試合の感覚では立っていられると思っていたら、力とデカさで引きずり込まれグランドになっていました。これは今までに無い感覚で勉強になりました。
第2試合はシリアの選手でとても同じ階級とは思えない体つき・・・。自分と戦う前に菅原さんと戦っていたので、なんとなくイメージがあったのですが思った以上に踏み込みが速く、距離感をつかむのに苦労しました。グランドの技術は無かったのですが、力で押さえられている感じであまり動けない感じでした。 ただこの選手は心が弱く、これからという時に自分からマスクを外し、棄権しました。がっくし・・・。
第3試合はこの遠征で同じ部屋の菅原さんでした。 日本の空道をドバイの人たちに見せようと、意気込んで戦いましたが、なかなかかみ合わず苦労しました。延長戦に入り腕十字でなんとかいっぽん勝ちしました。試合数3試合と自分的には物足りない試合数でしたが、それ以上に得たものは多く、これからの空道に取り入れようと思いました。
終わってみると、日本選手が出た階級は優勝、準優勝と良い結果になりました。

10月25日

アブダビに移動し審査会。 基本稽古、移動稽古とみっちりし、組み手へ。技術面はまだまだのとこもありましたが、精神面では日本人にも負けないものがあり、自分も見習わなくてならないと思いました。
審査会も無事に終了し、打ち上げへ。打ち上げは寿司でした。 ドバイで寿司・・・?と思いましたが、おいしくてびっくり!
東先生のおやじギャグにもびっくり・・・。そして、東先生につっこむ時任さんにもびっくり!!でした。
二次会はカラオケへ ここでも、みなさん空道していました。時任さんと菅原さんはシリアダンスを習得したようでした。

10月26日

午前中に軽く練習。
そのあとにスキー場のあるホテルで買い物。 外は真夏のような暑さなのに建物の中にはスキー場・・・。 地球温暖化の原因はここにあるのでは・・・。
夕方からは砂漠をランクルで爆走ツアー。 自分はだんだん具合が悪くなってきて大変な事になっていました。 しかし、一面砂漠に沈む太陽を見ていると、そんな具合もどこかに消えて、まさに『地球に生まれてよかった〜!!』でした。
夜はおばちゃんの魅惑のベリーダンスを見ました。 そして、時任さんのシリアダンスは見事にすかされていました・・・。

10月27日

日本へ帰国。今回、この遠征に参加して体で外国選手の力を直に感じることができました。この力に力で対抗はなかなか厳しいような感じでした。自分的には、他のいろいろな力で対抗していかなくてはならないと思いました。そして、他の国の人たちとコミュニケーションをとるために、英語を少しは勉強しようと思いました。
最後にこの遠征の機会をあたえてくださった、東先生、現地ではいろいろと気遣いをいただいた事務局長、また、いろいろとご指導をいただいた各支部の先生、一緒に戦った選手に感謝でいっぱいです。この経験をこれからの空道に活かし、より一層、精進していきたいと思います。

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