ドバイレポート小寺英樹(浜松支部) 文・画像

押忍、浜松支部小寺です。今回第一回中東アフリカ大会の審判のお手伝いということでドバイへ同行させていただきました。

成田から奥様、神山支部長、中西支部長、飛永支部長、佐々木君、菅原君、時任君、川上君、私と計9人で旅立ちました。東先生はドバイで合流とのことでした。香港経由でドバイまで14時間くらいかかりましたが、大勢で行くので気が紛れ意外と早く着きました。

今世界で注目されているドバイ、多分空道をしていなかったら私の人生で中東など行かなかったと思います。ドバイの街中は高層ビルだらけでした。建設ラッシュらしく町中で工事をしていました。工事をする人は外国人労働者ばかりです。日本も不況と言われますが、外国まで出稼ぎに行かない分、恵まれているかなと思いました。ドバイは地震のない国だそうですが、我々の到着する少し前の日に地震があったそうで、大騒ぎしたそうです。我々が見ても砂漠の上にビルが建っているなんて、まさに砂上の○○です。多分、耐震構造にはなってないと思うし、もし地震が来たらどうなるのだろうと思いました。

10月23日(木)

ドバイ支部長と奥様 ドバイカラテセンターと言う大きな体育館のような所で、午後より選手のウエイトチェックと試合のルール説明がありました。そこは普段ドバイ支部が稽古に使用している所で、柔道、伝統空手も稽古しているようでした。ドバイの支部長はロシア人でバタエフといい、なかなか誠実そうな好感をもてる青年でした。奥さんもロシア人で、人の好さそうな人で我々に色々気を使ってくれました。

計量、ルール説明も終わり夕食の時にドバイ支部に入門されている日本人の方、今松さんを先生が呼ばれ紹介されました。仕事でドバイへ駐在し、フルコン空手20年の経験者で3段だそうです。礼儀正しく感じの好い方で、ドバイの事情を色々我々に教えていただきました。なんでも法律が厳しいらしく、それゆえ治安も良いそうです。神山支部長、今松氏、中西支部長逆に治安が良いので、セルフディフェンス(護身)の意識が薄いらしくフルコン団体はなく、空道しかないそうです。 また最近の建設ラッシュは、政治的にも安定していることが原因にあるようです。

10月24日(金)

朝7時30分に試合会場アブダビへ出発し、2時間程で会場のアブダビヘルスクラブに到着しました。色々な事情でイランの選手が出場できず試合数は20試合でした。
しかし、日本人選手は到着日から自主トレに励み試合に備えていました。

結果から言うと軽量級、川上(中部)優勝、軽重量級、時任(中部)優勝、無差別級、佐々木(帯広)優勝、菅原(石巻)準優勝と言うすばらしい結果でした。無差別で菅原君と戦ったシリアの選手など、フルコン空手2段でパワーもあり強かったのですが、延長戦の途中で息が苦しくなりマスクを取ってしまい、試合を放棄してしまいました。日本ではとても考えられないことです。

全体的に見てあまり勝負に対する執着心がないのかなと思いました。しかし先生がいつも言われているように、外国人はパワーもあり打たれ強く、カウンターがまともに入っているのに平気で立っている選手もいました。全体的に見て技はまだまだ荒削りでしたが、カザフスタンの選手達は技も試合運びもうまく、ボクシング、柔術のコーチについて稽古をしているとのことで、世界大会では強敵になるのではと思いました。

審判団

10月25日(土)

朝アブダビの試合会場まで向かい審査会が行われました。連絡の遅れで受審者は少なく、全体的に見て基本はあまりうまくありませんでした。

その夜は外国人選手達と寿司バーでさよならパーティーをしました。ドバイでは美味しい所へ連れて行っていただけるのか、どこで何を食べても美味しかったです。2次会はいつものようにカラオケへ。日本の武道、空道を愛好し、日本の文化カラオケを歌い、一緒に踊り、妙な連帯感を感じ外国人とも解かり合えるのだなと少し感動しました。カラオケも大変盛り上がり、他のお客さん達とも一緒に踊り、大変楽しい時を過ごしました。

10月26日(日)

夕方から先生がサファリツアーへ連れて行ってくれました。砂漠のアップダウンのある所を、4駆で登ったり下ったりする砂漠版ジェットコースターです。砂漠での走行は車の傷みが早いので、故障が少ない日本車でした。少し気持ち悪くなりましたが、見渡す限り広大な砂漠の景色は爽快でした。

その後、砂漠の中のキャンプで夕食をとり、ラクダに乗りました。ラクダに乗ってみると意外に高く、昔こうして「月の砂漠」を旅したのかと思いました。その後キャンプの中でベリーダンスを見ました。薄暗い灯りの中、本場のベリーダンスはなかなかエキゾチックで、みんなも踊り子さんと一緒に踊り、これがアラビアの宴会なのかなと思いました。

10月27日(月)

夕方の便で帰国の途につきました。東先生、奥様、貴重な体験をさせていただき大変ありがとうございました。また神山支部長、中西支部長、飛永支部長、大変お世話になりました。佐々木君、菅原君、時任君、川上君、優勝、準優勝おめでとう。疲れ様でした。

ドバイ空港で(塾長は一足先に先にフランス周りで帰国された)

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