アフリカ・中東大会遠征神山信彦(日進支部)

10月20日〜28日まで、アラブ首長国連邦首都アブダビにて「第一回中東・アフリカ大会」が開催されました。
塾長、事務局長、審判団4名、選手4名のメンバー。9名のサムライと1名の大和撫子の総勢10名でアラブに乗り込みました。
ドバイ空港に着き入国手続きに行くと、白装束の男性や、黒いベールで身を包んだ女性達を見つけました。そんな独特の雰囲気にアラブに着いた実感がわきました。
世界中が注目しているドバイは、至る所でビル建設や道路工事など、街中が建築現場でした。世界一の塔はまだ建設されておらず、来年の2月頃からの着工とか。それでも、かなりの高さ(東京タワーの2倍位?)の塔があり、ホテルから望めることができました。又、世界のクレーンの約30%が現在ドバイに集結しているとの事です。現地日本人は約2000人いるそうで、そのほとんどが建築関係で滞在しているビジネスマン。今回の遠征も、今年1月に仕事でドバイに赴任した日本人ビジネスマンで、ドバイ支部塾生の今松さんという方が大会スタッフとして、又、ドバイの案内役として色々とサポートしてくださいました。大変心強かったです。

試合当日は、ドバイから見渡す限りの砂漠地帯を直線距離で約2時間、アラブの首都アブダビまで移動しました。アブダビといえば皆さんも良くご存知のアブダビコンバット(※)が開催される地です。

※編集部補足:アラブ首長国連邦の首都アブダビで開催されることからアブダビコンバットと呼ばれるサブミッションレスリング(グラップリング)の世界選手権大会。

試合会場は大きなスポーツクラブの様な所の中にあり、その施設内には草競馬やゴルフ場が完備され、かなりの敷地面積がありました。当初の予定人数より、イラン選手数十名が都合で出場出来なくなり、試合ブロックの組みなおしなどありましたが、無事日本選手達が活躍し、各クラス優勝を果たすことができました。全体を通して、やはり海外選手は力が非常に強く、日本人なら倒れてしまう突きでも打ち返えしてくるなど、体力的な底力を感じました。しかし技はまだ日本人の方がレベルが高く、(ロシアは別格で、かなり技も極めており、中には日本人以上の選手もいるとか…。)精神面でも最後まで諦めない強さを兼ね備えているように思えました。来年に世界大会を控え、各選手の技術向上も大切ですが、ある程度の体力や力は絶対に不可欠であることは言うまでもありません。

試合やセミナーでは、各国の色々な人が集まり汗を流します。そこには人種や民族、宗教が違っても日本の武道空道を通して、それぞれの枠を超えた、人としての交流があります。そして、そんな中で触れ合う人々は、皆とても温かく友好的だと感じます。グローバル化が進み、人々の往来が盛んになった現在でも尚、国同士が争い合い、戦争が起き、人が殺し合っています。そうした事に対し、空道という共通のものを通じて多くの人と交流することが、平和への小さな国際貢献になるのではと思います。空道を通して世界中に枠を超えた人の輪を広げて行きたいと考えます。

滞在期間中は、UAE支部ワタエフ支部長並びに奥さんには大変お世話になりました。ワタエフ支部長は27歳という若さで大変良く頑張っていると感心しました。同じ日本の若者にはない気配りや誠実さが伝わりました。 今回遠征に同行させて頂き、東塾長、東事務局長、各支部長、各選手、大変お世話になり有難うございました。
そして留守の間、支部を支えてくれた塾生の皆さんと、何より家族に感謝致します。有難うございました。押忍。

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