ドバイ遠征レポート川上大樹(中部本部)

今回、第1回中東アフリカ大会に参加させていただける事になり、10月20日〜28日まで、アラブ首長国連邦に行ってきました。

10月20日

6時起床で、慌てて荷物を準備し、8時40分のバスで東京へ。バスに乗ると、寺園先輩(中部本部師範代)から、メールでこの旅の目的と優勝するまで、酒は飲むなとの事。絶対に守ろうと心に誓う。(時任先輩の誘惑が心配だが・・・) 
笹沢君からもメールで、いつからドバイに行くのですか?以前にドバイに行っているので、道場に来たらアドバイスしたいとの事だが、今日出発だし、遅いよと思った。(知的だが、ちょっと天然のオリンピック選手である。)
ありがたい励ましのメールをいただき16時に成田空港到着。事務局長、支部長、選手の皆さんと合流し、18:30成田発 香港経由でドバイへ。

10月21日

朝4:30ドバイ着。
機内では、後ろの女性の足が隙間から出ていて気になって寝られなかった。
マヌエフ支部長(UAE支部長)に出迎えていただき、車でホテルへ、15分くらい走ってホテル着。すごいきれいなホテルで、まわりは高層ビルばかり、そこらじゅうが建設中でクレーンだらけに驚く。
ホテルで朝食をとり、ロビーで東塾長の到着を出迎える。塾長到着で、チェックイン。
1時間くらい寝て、17時くらいから、食事。タクシーで46階のホテルへ、中華料理みたいなものをいただいた。好き嫌いがないのが自分のとりえで、何を食べても美味しい。東塾長が現地の服装の人とばったり会ったようで話をしていた。ドバイで知り合いにばったり会うなんて、東先生はすごいと思った。
帰りのタクシーがなかなかつかまらず、1時間以上待ってようやくホテル着。(ドバイは公共交通機関はバスとタクシーしかないらしい)

10月22日

朝6時起床。トレーニングジムで、一時間くらいランニングとシャドー。
選手4人で朝食。朝は毎日バイキングで、日本食もあるのでありがたい。菅原さん(石巻支部)は体重が気になるといいつつ食べまくっていた。
10:00から選手4人で練習。マススパー、立ち組、ミットを2時間くらいやった。
昼食をとり、プールサイドで昼寝。 外人はつくりが違うとあらためて実感。
19:00 ウェルカムディナーで、大会出場選手と対面。東塾長や奥さんは英語がぺらぺらですごいと思った。この人たちと試合すると思うとなんとなく緊張してきた。自分は英語が分からず、いろいろ質問されるが分からないので、適当に笑顔でごまかす。はやく試合を終わらしてビールが飲みたいとおもった。

10月23日

朝8時起床。そのまま朝食。
10時から練習。ランニング、ミット、シャドー を2時間くらいし昼食をガッツリ食べ、14時からの計量を待つ。
計量会場はカラテセンター(UAE支部の練習場)で、体重が思ったよりぎりぎりで、自分だけパンツで計量。なんとかパスし、対戦相手が分かった。カザフスタンの選手が強いらしく、注意するようにといわれた。カラテセンターは広くいい練習場だった。かざってあったカノウジゴロウという人物の説明を神山支部長にしていただき、カラテセンターをあとに。
この日の夕食は日本料理レストランにて、さすがに禁酒。明日は勝ってうまいビールを飲もうとこころに誓って就寝。

塾長注:「嘉納治五郎を知らない武道愛好者が出てきている!!」

10月24日

朝6時起床。シャワーを浴びるがお湯が出ない。不吉な予感。
朝食を食べ、7時半 バスに乗り込みアブダビの試合会場へ。
10時半に会場に到着した。競馬場みたいな所の中にあって、中は広い。
自分の試合は第1試合という事で、すぐにアップし準備。十分にアップできずに試合開始。
1試合目 カザフスタンの選手。とにかく力がすごい。なんとか勝てたが、いいところがぜんぜんなく終わった。
2試合目 アルメニアの選手。まったく手を出してこないが、やはり組んだ時の馬鹿力には驚く。東塾長のおっしゃっていた事が身をもって理解できた。
3試合 UAEの選手が棄権なんとか優勝できた。自分的に内容はかなり悪かったが、海外の選手の身体能力の高さを知る事が出来ていい経験になった。

佐々木さん、菅原さん、時任先輩ともにいい結果で、ほっとし、緊張感から開放されて、これでうまいお酒が飲めると、時任先輩と共に喜ぶ。
2時間くらいかけて、ホテルに戻り、市内の中華料理レストランで夕食。ビールがうまい。
しこたま飲んで、食って、二次会へ。 外人がたくさんいるバーへ。普段無口な佐々木さんと練習方法などついて話し、いろいろアドバイスをもらった。無口でちょっと怖かったがとてもいい人だと思った。

10月25日

朝4時起床。いつもそうだが、試合後は興奮してあまり寝られない。1人早朝からジムでトレーニング。
今日は審査会で、バスで昨日の試合会場へ。11時頃到着ですぐ審査開始。審査を受ける人が6人程で、自分達は、後ろについて見本を見せる感じで、基本、移動、スパーリングの順に進行。自分は情けない事だが後ろ回し蹴りが蹴れない。もしかしたら中東の人より下手だと思いながらやっていると、神山支部長が失笑していた。東先生にも指摘されるかもと思いながらやっていると佐々木さんも他の事で指摘を受けていて、一安心した。

塾長注:「黒帯返せ!」

スパーリングは十人組み手を受ける人が2人いた。みんな怪我を抱えながら必死にやっているのを見て感動した。あの精神力や志しは見習いたいと思った。
4時頃に終了し打上げパーティーへ。会場は空港の近くのホテルの寿司バイキングへ。
日本食は当りはずれがあるが、ここはうまい。東塾長は海外の人と英語で楽しく会話していた。自分も英語が話せたらより一層楽しめると思った。先生のおやじギャクは最高だ(※)。その後、外国人に英語で必死に通訳しているのもおもしろかった。
(※)モロッコのレドワン選手に「レドワン、レッドワインは美味メーぞ!って」(オッス!しかありません 泣)
その後カラオケへ。海外にもカラオケがあるのかと感心した。塾長の演歌 (中東で北島三郎!)からはじまり、みんなで楽しく歌って踊った。時任先輩はシリアの「腰クネクネ」ダンスをマスターして踊りまくっていた。2時半くらいにホテルに着。さすがに疲れた。

10月26日

7時半起床。11時から観光とショッピング。タクシー三台で移動。自分は奥さんと一緒で安心。こっちに来て、言葉が分からない僕をいろいろサポートしていただき、とてもありがたいと思った。この旅では奥さんの近くにいないと不安である。室内スキー場などが入っている巨大なショッピングモールで2時間くらいぶらぶらして、ホテルへ。
16時から砂漠ツアー。ランクルにのって砂漠を爆走。景色も最高でとても貴重な体験が出来た。
19時からベリーダンス鑑賞。時任先輩は昨日のシリアダンスで対抗するも踊り子に圧倒されていた。中西支部長も踊りたそうだが、なかなかお呼びがかからず、チップを渡しようやく踊れていた。中西支部長は飲むととてもおもしろい方だと思った。

10月27日

7時半起床。最後の朝食。だいぶ飽きてきたが、もう二度と食べることがないので、たくさん食べた。約一週間ほど現地の食事だったので、心なしか体臭がアラブっぽい匂いになっている。
9時。東塾長は別便で帰国の為、先に出発。ロビーで見送り、みんなでばんざい。
この海外遠征で東塾長には本当にいろいろな経験をさせて頂き感謝の気持ちでいっぱいです。有難うございました。
10時〜。11月9日に北斗旗が迫っている為トレーニングルームで練習。自分はランニングとマススパー 佐々木さんは飛長支部長とミットトレーニング。二人はとても息があっていて、佐々木さんが羨ましいと思った。
時任先輩も支部長にミットを持ってもらい指導を受けていた。是非中部本部に技術を持ち帰ってほしい。(シリアダンスだけでなく・・・)
15時。マトベイ支部長が向かえに来て空港へ。マトベイ支部長いろいろお世話になりました。ありがとうございます。
19時。出発。

10月28日

14時。成田空港到着。解散。

最後になりましたが、今回の遠征の機会をいただきました、東塾長、事務局長、一緒に旅をし、いろいろなご指導をいただいた支部長の皆様、選手の皆様、本当にありがとうございました。また僕たちを応援してくれる中部本部の皆さんありがとうございます。この遠征を通じて、武道の大切さ、空道の素晴らしさ、東塾長の思い、を身をもって感じる事ができました。私の今後の人生にこの経験が活かせるように今後より一層努力していきたいと思います。

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