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サマーキャンプレポート

東北本部 一般部 堤 裕之

7月25、26日と東北地区の合同合宿に参加させて頂きました。

私にとっては、3回目の合宿。数日前から熱を出していましたが、昇級審査を申し込んでいたこともあり強行参加(笑)。

普段から汗っかきの私は熱中症対策も兼ね、前日自宅に届いた、今流行の水素水を持っての参加です。

今年の東北は例年に無く猛暑が続いており、想像していた通り(それ以上?)武道館は道場生の熱気でムンムン。風が無かったこともあり、蒸し風呂状態でした(~_~;)。

【合宿1日目】
 初日の稽古は準備運動の後、まずは基本稽古。普段から慣れた動きを繰り返す中、塾長より「金的は視線を下げるな!!」とのご指導。「目線を下げると相手に反応される、試合で使う機会は少なくでも予備動作は無くす様に」と説明を受けました。体力指数220の私にとっては目から鱗。確かに大きい人間とトラブルの際は、不意打ち⇒走って立ち去る。(これが一番!!)その他の技についても、空道の根底にある武道としての根幹を教えて頂き、動き・技一つ一つの意味・位置づけを認識することが出来ました。

普段の構えでの基本稽古に引続き、次は逆構えでの基本稽古。組手では逆構えもする私ですが、通しで基本を行うのは初めてでした。想像以上に動き難い技もあり、体幹弱さや左右のバランスの崩れに気づかされました。今後は自身の構えを基本に、時には逆構えでも稽古する必要性を痛感しました。

その後は、マススパー。普段は手を合わせない方々との組手。これがSCの一番の醍醐味です。得てして道場内だけですと、相手の癖や手の内を知っているメンバー同士になるので、普段と手を合わせない塾生とのスパーは新鮮で楽しく行うことが出来ました。自分より帯上と組むよう言われた為、私は茶帯・黒帯の先輩方に稽古を付けて頂きました。やはり皆さん強い!!

初日の最後は、投げの講習。組の苦手な私は初級組に入り、崩しの基礎を教えて頂きました。普段よりコノネンコ師範に教わっているのですが、身に付いていないことを実感。(単に自分の反復練習不足!!)昇段を目指すには苦手分野を無くす必要性を改めて痛感しました。

稽古後は、ホテルに戻って汗を流した後、待望の夕食。各支部長の近くの席に同席させて頂き、普段お話する機会の少ない長田支部長から様々な話を聞かせて頂きました。今の格闘技界の現状や旧東北本部の話、ヒットマン時代の話等々、学生時代から格闘技通信を愛読し、体力別を毎年観戦していた格闘オタクの私にとっては大変貴重な時間でした。

長田支部長有難う御座いました。

ホテルの食事も大変おいしく「ごちそうさま」のあとも奥津先輩と2人で残って、皆さんが残した食事を頂戴いたしました(笑)。

夕食後は、初の黒帯会に参加。他支部の方々との飲みニケーション。話題は、やはり格闘技!! 特に柔術やサンボの話題を中心に、懇親を深めることが出来ました。この頃にはアルコール消毒の効果か体調も回復(?)し夜もぐっすり爆睡。やはり大道塾とお酒は、切っても切れない関係ですね。

【合宿2日目】
 昨日、「明日、昇段・昇級審査を受ける塾生はランニングを免除する!!」と嬉しい言葉を頂きましたが、私以外の仲間は6:00に起床しロビーに集合。流石に良心が痛み眠い目を擦りながら、ランニングに参加。年齢的に6kmノルマでしたが、体調不良(単なる前日の飲み過ぎ!!)もありウォーミングアップを兼ねて2kmのみランニング。ジャンピングスクワットと拳立てを各200回行い自分で勝手に納得し部屋に戻って小休止。

朝食後、武道館に移動し2日目は審査者とその他塾生とに分かれて稽古開始。
審査対象者は、基本・移動から開始。途中ビデオカメラを発見。昨日の塾長の指導を意識しながら実施。その後は2人1組で受け返しの技審査。目新しいことは出来ないので普段道場で学んでいる技術を、極力バリエーション変えながら行いました。自分的には、まずまずの出来栄え(自画自賛:爆!!)。

続いて最大の山場であるスパーに移行。シニアの昇段者は3名(黒帯の先輩2名と1級の先輩が1名)。私は2級ですので連続組手の相手も想定はしていました。が、組打撃を3名全員と行うことを支部長より指示され、内心「体格が違う~」と思いつつも、「色帯の昇級は、昇段受験者との組手内容で審査を兼ねるからな!!」と聞かされ、「げげ、各上相手ばかりだけどダメ元で思いっきりぶつかるしかない」と覚悟を決めました。

結果は、1敗2分。内容的にはまずまずだったので、昇級には一抹の不安が在ったものの、まずはほっと一息。朝用意した水2リットルは既に完飲。やはり今日も道場は暑かった(^_^;)
サポーターを外し他の審査者の組手を観戦。一般部もシニアも熱い組手の連続。

大人の審査が終わり少年部の審査観戦に移動しようとした矢先、今度は塾長から一言。「昇段相手で打撃をしていないもの手を上げろ!!」廻りを伺いながら手を上げると3名が挙手。「よしこれから打撃を見るぞ」と塾長のお言葉。「え~、聞いて無いよぉ―」の言葉は飲み込み、改めてマスクを着用。体力指数の近い方と組合せが行われ、組手ルールは対戦者との合意で空道ルールに決定。そして組手開始。

出鼻打撃の連打を貰うも何とかステップバックで距離を取り、そこで気持ちを切り替えら反撃。無我夢中ではっきり覚えていませんが、ジャブからロー、ストレートと繋ぎ、首相撲から膝蹴り。投げが上手く決まり、サイドポジションからマウントに移行。マウントパンチで効果を取って腕十字に…。ところが腕は伸びきっているのにタップ無し。(汗)両膝を締め直し再度トライして何とか1本。流れの中で1本勝ち出来たのは、本当にタイミングと運に恵まれました。空道ルールでの組手を了承して頂いた対戦者にも感謝です。有難う御座いました。

最後は全員で整理体操後、畳を片付け仙台に帰宅。車中でも合宿や昨年の世界大会の話題で盛り上がりました。

合宿では様々な経験をすることが出来、また自身の欠点も再確認することが出来ました。他支部の塾生とも懇親を深めることが出来、今回強行参加して本当に良かったと思います。
今回教えて頂いた技術をこれからの稽古に活かし、生涯武道の精神のもとライフワークの一環として今後一層、稽古に励みたいと思います。押忍

※水素水の効果は、暫く飲み続けてから道場生に報告します!(^^)! 

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