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サマーキャンプレポート

北海道地区運営委員長 帯広支部支部長 飛永耕治

さて、2015北海道サマーキャンプは、例年通り、各種のスポーツ合宿誘致に力を入れている、
北海道新得町 http://www.shintoku-town.jp/ において7月11,12日の2日間、参加者80名で行われました。

昨年行われた世界大会では一般部、ジュニア共に北海道地区の選手が大活躍をおさめている。日頃の各支部で行っている稽古も重要だが、サマーキャンプの様な場所で、普段では一緒に稽古が出来ない先輩や各支部長からのアドバイス受けたり、寝食をともにして仲間意識を高めて行くことも武道を修行する者としては重要な意味を持つ。

11日の午後は、15:10から稽古。昨年末の審査からは、黒帯受験者には基本の意味や説明が課題になったが、準備体操なども、恥ずかしながら、我々でも意味が曖昧なまましている場合が往々にしてあるので、それを注意されながら行なう。

次いで、基本。案の定、「技の説明の時に、立ち方は、“肩幅で正方形”を作り、そのはす向かいに立つとか、パンチは“腰を回して踵を回転”して出す。蹴りは“膝のばね”で蹴るが、前蹴りはそれを前方に、横蹴りは、回し蹴りは、後ろ蹴りは・・・・、といった、必ず出てこなければならない“肝心な言葉”が出てこない。ここをこうして等といった“自分なりの表現”ではだめだ!」と直された (塾長談「マニュアル化が必要だな」) 。

15:45から16:30まで、一般とジュニアに分かれて技研スパー。一般では塾長が普通のスパーの次は必ず金的蹴りや、間接蹴り入りのスパーを行っていた(塾長談「年をとったからと、護身の役に立たない空道では意味がない」)。

16:40から技の説明。ここでは「一番怖いのは、知らない技で、次は意表を突いた(=普段、自分たちが使ってない)技。三番目がこれらを通常のコンビネーションに入れられた場合だ」と説き、最近使われることの少ない、後ろ蹴りや後ろ回し蹴りバックハンド(実際に世界大会などで外国選手から貰っていた)等を繰り返し反復させられた。

次いで、田中俊輔支部長の試合技の説明。 ①「相手の左ジャブを右パリーし、左下段で相手の出足を払い、左手で相手の襟を引き、体勢を崩しつつ、相手の左横に回り、左手で相手の右首を引き付けて、転倒させるかもしくは左膝蹴り」と②「フックの連打に対し、右ブロック(ガーディング) 、 左ブロック(ガーディング)しつつ、相手の左首に右手を回しながら右横に回って引き付けつつ(体勢を崩し)右膝蹴り」等の反復練習。

ジュニアは飛永支部長の指導で、技研、パターン練習など。

飛永: 各支部での指導にもその支部の特徴が出ていて、同じ支部内での稽古では良くも悪くも「慣れ」という部分も出て来る。 サマーキャンプで普段顔を合わせない選手同士の練習は、新鮮で得るものが沢山あると参加者も感じる事が出来たのではないだろうか。 攻撃と守りの関連性はとても重要で、とにかく惰性で動かない、動きは自分で作る。蹴り一つにしても蹴り出しは誰でも意識出来るので、足の戻しへの意識を高める等を指導。

ジュニアの練習風景。
練習後は、19:00より青森県警察医会 会長 社団医療法人 白鴎会 町田光司 理事長(手前)や、新得クリニック 計良 基治 院長(手前中央。ご両者とも少林寺拳法経験者)、新得町商工会 湯浅 悟 会長さん(その後、新得町 浜田 正利 町長もご参加)など、大道塾、空道のファンの方々が、陣中見舞いに尋ねて頂き、夕食会兼懇親会となり、武道談義、教育談義が弾んだ。SCで一番楽しい時だ!!

ほぼ同時間、ジュニアは毎年恒例の「大花火大会」

子供達はこれが楽しみでSCに参加していると言っても過言ではないかも(笑)。今年の花火は打ち上げを30本をチョイス。子供達のお世話係には少年部出身の伊藤梓と、札幌西の大谷美結、中学生だが補佐には中川健吾。 チョット前までは花火を楽しむ側だったのに、チャッカマン片手に花火に火をつけまくっていた3人の姿に時間の経過と成長を感じる。

2日目は朝06:00起床で06:30までランニングで、入賞者は以下の通り。

(小学1~4年生)
1位 延命恭芽 2位 中村粋進 3位 伊藤玲
(小学5~6年生)
1位 阿部太陽 2位 藤澤新 3位 丸山直輝
(中学生・一般女子)
1位 荒川俊介 2位 石原潤音3位 橘俊平
(高校生・20代)
1位 斎藤エステバン 2位 大場洸一
(30歳以上45歳未満)
1位 井上朋之 2位 本田壮右 3位 アヌチャーラッサミーヤン
(45歳以上60歳未満)
1位 富田一美 2位 三井和文 3位 計良 基治(ゲスト)

昼は10:00から。審査対象者と、一般練習が基本を一緒にし、その後、移動稽古と組手、技研と技の説明と、二つに分かれてそれぞれに行う。

12日午前。一般部とジュニアの審査会で、説明を加えながら指導。
13:00終了、記念写真。

皆さん、有意義な時間を共有出来てとても楽しかったです。今年は3年ぶりに塾長にも来て頂き、良い意味での緊張感がありました。 久しぶりに会う子供達の身長が伸びていて、すっかりお兄さんお姉さんになっていたりと、感動する事だらけでした。 避暑地になるはずの北海道ですが、この日は帯広36.3℃と日本で一番の暑さを記録しました。ですが、熱中症等にかかる塾生も出ず、無事に2015年度のサマーキャンプを終える事が出来ました。来年、またこの地で肉体的、精神的に各自が成長した姿で会える事を楽しみにしています。押忍。

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