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7月20日(火) 【カーメンへ】

3日目です。 いよいよ今日は合宿所のカーメンへ移動です。 ウラジオストクから東へ約150km。7約3時間の行程です。
途中スタンドに寄って給油しましたが、向かいのSUZUKI(バイク)のビルの上に「suMOTORi」の看板。(力持ちの)相撲取りとMOTORをかけている! 上手いな。座布団1枚(笑)

3時間ほど揺られて今回の合宿が行われる海沿いのキャンプ地につきました。 まずはイワノフさんが全員を集めてのオリエンテーション。とりあえず長旅で皆集まったばかりなので、今日は環境に馴染んでくださいと解散。練習なしかぁ…。

各部屋ごとに鍵を渡されました。3人一組のバンガローが今回の根城です。日本人3人が同じ14番のバンガローです。コノネンコ師範代から「これから3人は運命共同体だから力を合わせて仲良くね」とのアドバイス。 はい。了解です(^o^)/ なるべく頼らないように頑張ります。

バンガローの中に入ってみたら意外に狭かったんですが、寝るだけだからこんなもんだろと狭さはたいして気になりませんでした。ただ『湿度98%』という前評判どおり湿気がハンパではなかったです。ベッドも毛布も枕もすべて湿気っています(泣)

荷物運び込んだり冷蔵庫を掃除したりなんだりかんだりしているうちにこれまでの疲れがドッと出てきて3人とも昼寝していたら「日本人! 歓迎のための親善サッカーやるぞ!! 起きろ〜!!」と起こされました。
11対11ではなく6対6くらいのミニゲームを とのことでキャンプ地の従業員の黒人の兄さんと、サハリン支部から来ているルスラン君が加わりました。サハリンの人ってなんとなく顔立ちは日本人に似てますね。

気合い入れて、さあ スタート!
とは言え、普段サッカーボールなんて触ってない面々ばかりなので悪戦苦闘でした。コノネンコ師範代が持ち前のスピードでなんとか引っ掻き回しますが徐々に自力の差が現れてきます。
ふ〜〜でもいい感じで汗出たぞ〜。 もういいぞ〜〜
と思ったトコで相手チームはメンバー総入れ替え。ヤシン支部長をはじめ、ウラジオ支部の黒帯の面々が登場です。
しかも全員胸に「AIG」の文字クッキリの真紅のマンチェスターUのユニホームでの登場です。
世界チャンプ グリゴリエフをボールを競り合う経験なんてなかなか無いですよね(^o^)/
そこから更に全員ヘロヘロになるまで走らされてようやく終了しました。

その後夕飯を取ってから近くのバーにて軽〜くビール。
24時過ぎたあたりで消灯です。
湿気ジットリの寝具に皆文句言いながらも就寝 Zzz

7月21日(水) 【湿度98%】

7:40に起床。8時集合で朝トレ開始。よく意味の分からない掛け声でランニングスタートです。 コースはずっと坂ばかりで寝起きにはキツい。(蔵王を思い出すなぁ。)
その後砂浜で技研。オデコ・ヒザタッチのマススパー。練習終わったらみんなすぐ近くの海に飛び込みました。トレーニング後の海は最高です。 9:00に食事してしばし休憩。

この合宿所に来てからは食事が一変しました。
ソバや雑穀米みたいなのを煮たお粥をメインに、パン、チャーイ、チーズ、ハム、等が組み合わされるというメニューで、たまにツクネみたいなのが乗っけられたりします。肉はそんなにメニューには出てこないです。結構意外な感じでした。

先日までの魚介類たらふく というのがイレギュラーで、本来のロシアの人達の食事ってこんな感じなんだなと思いました。どれもこれもすぐに燃料に変わるようなモノばかりです。 これはこれで美味しかったですね。

11:00からは近くの建設中の体育館に畳をひいての練習です。

これまではTシャツ短パンでばっかりいたのでたいして意識もしてなかったけど、ここで黒帯をしめて並んだら少年部の子供達が一歩ひきました! すげーーー!黒帯の威力だ!!
羨望の眼差しって気持ちいいですね(*^_^*)

さてこの時間の講師はコノネンコ師範代です。内容は立ち組み技の体制からテイクダウンの流れを数種。日本でも行ってきた練習ですが、始まったらもう暑くて大変でした。

気温も結構高めな上に湿度は90%以上。後半はもうバテるのを通り越して脱水症状に近い状態になってしまいました。しかも言葉が全然分からないので、「終了」なんだか「一旦休憩」なのか分からず「一体、いつまでやるんだぁ??」と精神的にもしんどかったです。 本当に倒れる(>_<) とか思っていたとこでなんとか終了でしたが、練習終わってから聞いたら順さん岡さんもかなりやばかったとのこと。他の連中も練習中はポーカーフェイスだったけど帰り道に見たら彼らも心底ホッとしたような表情してました。

昼御飯を食べて夜の練習に備えて横になっているうちにあっという間に18:00からのミットトレーニング開始です。外でやったので風が気持ちよかったですがまだまだ日差しが強い時間帯なので、練習中もジリジリ日焼けしていくのがわかります。
ミットの講師はユーリさん(弐段)です。アップのシャドーですでに汗ダラダラです。
ミットに入ったところで2人ずつで組むことになり、辺りをキョロキョロと見回したら緑帯のコスタ君が「是非オレと!」飛び込んできました。積極的ですね〜。感心感心。ミットのメニューはパンチと蹴りのコンビネーションでした。間にガードを入れたりダッキングを入れたりして攻撃と防御を織り交ぜたものを5〜6種行いました。

終わって御飯食べてウダウダしてたら、この日もイワノフさん達がビールとつまみを用意してくれました。練習後のビールは「オーチン・フクスナ〜!(とっても美味しい!)」でした。ここにサハリン支部白帯のルスランも参加してきました。初日にサッカーに加わってくれたお兄さんです。 柔道は8年ほどやってたけど、空道歴はまだ3カ月とのこと。 「ボクはスポーツジムのスタッフをやってて、生活のためには早く空道の黒帯を取らなきゃいけないんです!だから頑張ります!」と熱く語ってくれた。切実ですね。ルスラン…頑張れよ!

8たっぷりとビールを頂き、フラフラとバンガローに戻ろうとしたらウハー(魚と野菜のスープ。塩味。)を作っていたオジサン達に「イポーニャ(=日本人)、ウハー食ってけよ〜」と勧められました。
小魚でダシをとったみたいで、またしても「オーチン・フクスナ〜!」でした。
しっかりとタンパク質とミネラルを補給しバンガローに戻ってきましたが、明日以降もこんなペースで練習するのか? こんな状態では最後までもたねーぞ(*_*; と焦りつつ就寝です Zzz

つづく

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