デトロイト遠征
デトロイト遠征記加藤久輝

押忍!
安城同好会加藤久輝です。
この度、塾長、由美子さん、堀越先輩とデトロイト遠征に参加させて頂きました。

名古屋駅から堀越先輩と集合して、成田空港で塾長と由美子さんと合流し、シカゴ経由で無事にデトロイト空港に着きました。

そこにダンさんと2人の仲間がスーツ姿で迎えにに来てくれました。夜だった為、皆さんとホテルのバーで軽く夜食を取ろうと思いましたら、アメリカに軽食がない事を知りました。簡単に言えば、向こうの前菜はこちらのメインと同じサイズ、しかも大盛りでした。

次の日の土曜日は朝から一回目のセミナーを行いました。大体45人が集まり、中に西海岸やカナダから来た方々もいました。本当のビギナーが居なくて、皆さんは様々な格闘団体から来ていてスムーズにいけました。

打上げのディナーにダンさんが設定していたレストランにまさか・・・
お酒がおいてないと言われ、塾長はコーラで乾杯しました。
食事の後、ホテルに戻り再びホテルのバーにお世話になりました。

セミナー2日目の日曜日、参加人数は前の日より少なかったが最後に全員でスパーリングを回して、盛り上がりました。

昼過ぎに終わってダンさんと観光をする予定だったけれど塾長と由美子さんが疲れていましたので堀越先輩と3人で行く事になりました。

初めてダンさんとゆっくり話す時間があったのでダンさんが本心を打ち明けてくれました。
道場を設置する予定のデトロイト郊外は貧しくて、ボロボロな家やクラックハウス(※)が目立ちます。 人口は殆どアフロアメリカンか移民と難民だそうです。勿論、失業率が高くて犯罪も多いです。全国ワースト1らしいです。 そこに住む子供たちは10人に1人しか高校卒業が出来ない事や、子供達が麻薬やギャング組織に巻き込まれている現実、昔ダンさんがボクシングに救われたと同じく、今度は武道精神を伝えて子供達を救いたいと本人が教えてくれました。

※(編集部注)クラックハウス(crack house)・・俗語。コカインの純度を高めたクラックと呼ばれる麻薬の密売所。

観光スポットと言える所が無くてダンさんが通っていた高校やボクシングジム等に回りましたが治安が悪くてダンさんが毎回毎回ここが危険と言い、ささっと車を止めて少し見て、写真を撮って次の場所へと言う観光でした。唯一観光スポットらしい所だったのは白人ラッパーのエミネムが住んでいた、映画にもなった8マイルロードに行きました。

翌日の朝は領事館に挨拶に行きましたのでデトロイト市内も全員で観光しました。
一番印象に残った事はいつもアメリカが世界の敵にしているイスラム教、80年代に悪役だったロシア人が今アラビア人に変わったのに、市内の電車の看板に英語の下にアラビア語が書いてありました。
実はデトロイトにはパキスタン、イラン、アフガニスタン等から来た大きなムスリムのコミュニティがあるからです。
9.11の後から色々大変だったと思いますがちょっとタブーな話しという感じがしたのでそれ以上聞きませんでした。

以上デトロイト遠征レポートでした。塾長、由美子さん、堀越先輩、お世話になりました。

加藤久輝(安城同好会)

更新日2012.3.24

このページのトップへ

本サイトに掲載の記事・写真等の無断転載を禁止します。
Copyright(C) KUDO ALL JAPAN FEDERETION DAIDOJUKU. all rights reserved.
このページを閉じる