デトロイト遠征
写真で綴るデトロイト遠征記東由美子

写真で綴るデトロイト遠征記  PDF版はこちらから(PDFファイル6.73MB)

3月9日より14日までのアメリカ遠征。 昨年中も数箇所から問い合わせはありましたが、いずれも途中で頓挫し、今回ようやく実現しました。 また、これまでアメリカでは、2006年のNYセミナー以来、3度行われた経緯がありますが、責任者の他州への移転などのために、継続的に支部設立につながった例はありませんでした。塾長が長年こだわりつづけるアメリカンドリーム、経済的な見返りを求めるか、痛い思いをせずに格闘技を楽しむか、その中間に位置づく社会体育としての武道・空道の魅力を、いかにアメリカの人々の心を惹きつけることができるのか、こんな塾長の野心を背景に、不安と期待が入り混じる遠征となりました。

今回、支部設立に名乗りを上げセミナー開催地となったのは、ミシガン州のデトロイト市。 自動車工業都市としてかつて栄えたデトロイト市は、産業の衰退とともに、失業率・貧困・犯罪率の増加、人口減少、市内の空洞化・・・と、治安の悪い都市として世界・アメリカ国内ランキングでも、ともに上位に入る都市らしく・・・。

日本からの大きな空道家が三人もいれば何も怖いものなし!と思うものの、銃を出されたらどおしよぉ・・、せめて何かの足しに空道防具やNHGを持っていくだけでも違うかも・・・、などと浅はかな考えを張り巡らしながら、いざ覚悟を胸にデトロイトの街に上陸しました。そして、初のアメリカ大陸上陸に内心かなりドキドキ・・・。

セミナー初日

セミナー初日。約40名参加。参加者列前面の手前から三番目に座っているのがダン・ケンドール支部長 。 西海岸のシアトルや、カナダのモントリオール・バンクーバーからの参加者も。

初日は基本稽古と移動稽古、寝技と投げの基本。

堀越指導員に投げを習っているのはカナダからの参加者。

堀越・加藤指導員による寝技のデモンストレーション。

塾長に「英語で説明しながら技を説明しろ」と無茶振りされる加藤指導員。

 

ダン支部長。

少年部は2名参加

中東料理のお店で親睦ディナー。州によってお酒を提供するライセンスを取得する必要があるとのこと。奇しくも、この辺りで珍しいらしいですが、お酒の出せないお店だったということで。終始苦笑いの塾長。写真は“エアー乾杯”の図。

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セミナー二日目

基本稽古2日目。加藤指導員向かいがダン支部長。7歳からボクシングを始め、その他テコンドーやキックボクシング、柔術、フルコン空手などのキャリアがある。

 
 

受け身の指導も。

 
 

塾長と加藤指導員により寝技の応用も指導。

 
 

スパーリング風景。

寝技スパーリング。

以前のNYセミナーに参加を予定していたダン支部長。セミナー開催前に車の事故に遭い、以来空道のセミナー参加心待ちにしており、ようやくの実現。塾長・指導員・参加者の方々にへの感謝と、武道を通じての教育の大切さ語った。

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2日目のセミナー参加は15名。

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カナダからの参加者。セミナーの内容に大満足し、興奮気味に、日本でぜひまた!と約束。

左は、ニュージャージーでの支部開設に前向きな意欲を示していたクリスさん。第三回世界大会にもアメリカ代表として出場。K4L(kyokushin4life)というフルコン系インターネットフォーラム(リンク)への掲載記事をインタビュー中。

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セミナー三日目

お腹をすかせ、のどもカラカラの一行に、ダン支部長が選んだお昼ごはんは、いかにもアメリカンなバー。バスケットボールの試合が何試合も中継されている。

バスケットボール縁の展示物を撮ろうとしたら、塾長が入ってしま・・・。

お酒を注文すると、なんと身分証提示を求められる堀越さんと加藤さん。成人以下に見える人に対しては求められることが多いとか。塾長はセーフ(笑)

デトロイト出身のエミネム主演の映画“8マイル”の舞台となった場所。
8マイルとエミネムに関する塾長裏話にご興味ある方は、総本部までお問い合わせください(笑)

(編集部注)『8Mile』 2002年アメリカ カーティス・ハンソン監督作品

鬼(塾長)居ぬ間に・・・(笑)のワンシーン。

おかしな時計を発見。

カップルのように終始仲良しの二人。内容は主に格闘技論(笑)
お酒があるお店かどうか再三チェックしたというダン支部長は、お酒が壁中にディスプレイされているお店をチョイス。

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三日目-在デトロイト日本領事館訪問→観光

迫力あるシルエット。
日本領事館があるのは、GM本社のある73階建てのタワー。
対岸はすぐカナダ。

GMのショールームを通過中。ズラッと並ぶ展示カーを前に、CM風のみなさん。

ダン支部長まで。

塾長まで。

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犯罪率や非行の多いデトロイト市では、武道教育を積極的に取り入れたい、また警察や教育界にも受け入れられやすいとのお話を伺った。右から3番目が、総領事。

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震災の報道から、ミシガン・オハイオ州からたくさんの方がお見舞いに訪れ、義援金を集め、寄付を下さった。

被災地の様子や、応援メッセージや感謝を表した交流を展示している。

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モノレールのような地上線にのって移動。
映画のワンシーンのようですが、みなさん外の景色に夢中になっているところです。デトロイト市内は空き店舗や住居も多く、殺伐とした景色もあちらこちらに見えました。場所によっては、街が歴史博物館のような様相もありました。

 

はしゃぐ私たち一行を連れ、保護者のようになってしまっているダン支部長。

目指したのはここ。
人種差別の壁を越えて国民的英雄となった伝説のボクサー(私は無知でしたが・・・)元世界ヘビー級王者のジョー・ルイス氏の功績を称え建てられたアリーナ。

(編集部注)ジョー・ルイス(1914年-1981年)ニックネームは「褐色の爆撃機(The Brown Bomber)」。史上二人目のアフリカ系アメリカ人世界ヘビー級王者。 

こんなに体格差!

 
 

ジョー・ルイス氏のグローブをはめニヤリ。

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デトロイト市街

電車から見るデトロイト市街

市街から郊外へ移動中。車中からもこのような廃墟が並ぶエリアが目につく。

ダン支部長きってのお願い、といこうことでいただいた地元の野球球団デトロイトタイガースのジャンパーを着て、本拠地コメリカ・パークで記念撮影。
このジャンパーはこの日から塾長のトレードマークに(笑)

ダン支部長のご自宅にて。左が奥様。

ジョー・ルイスの写真を前に再度白熱し解説する塾長。

ダン支部長は、子供たちが非行や犯罪に走らないように、無償で少年少女に空手を教えるプログラムを組んでいる。記事はデトロイトの地元紙。
ダン支部長の通っていた市内の高校では10人中2人しか卒業できなかったという程、非行が深刻である、という。

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デトロイトでのセミナー成功、アメリカ支部の試金石として将来性に期待しながら、夢見心地で帰りの飛行機を待つ塾長と、遠征中ずっとしゃべりぱなしの堀越さんと加藤さん。

デトロイト上空。大小多数の湖に囲まれている。

経由はシカゴ。みなさん口をそろえて、おいしい!ピザ×ビールで、お疲れ様でした。

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今回支部設立を希望したダン・ケンドール支部長は3月16日をもって、正式にミシガン支部・支部長として認可されました。今回の北米遠征は、北米での正式な支部設立という点で、2006年の初NYセミナー以来、4度目の正直となりました。

【おまけ】最高潮にご満悦の塾長ショット。どこにいっても日本食と日本酒を前にすれば笑みがこぼれる。一瞬ですが・・・(笑)

東由美子(総本部事務局)

更新日2012.3.23

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