東孝の格闘空手 空手リアルアーツシリーズ ⑬ VOL3

この連載は『月刊空手道』(福昌堂発行)1985年10月号に収録されたものです。肩書は掲載当時のものです

これはNo36の右前蹴りからのトリックを右下段蹴りに変えただけだが、この意味は大きい。

分解
トリックの前に数度同じ技を出し相手の注意をひくといった心理作戦も重要!

 右前蹴りの場合はどうしても右半身が前にくるところまで動作をしないと相手を誘えないが、右下段のトリックは態勢を残しておけるので相手の出方を見ながら攻撃を変えることが容易になる。

また右足が後方にあるので右ストレート→左フックの後の右アッパーも強力に出せるとう利点もある。

ただ逆に一回の右下段蹴りだけで相手の注意を下段にひくのはなかなか難しい。だから二、三回下段をフェイント的に軽くだして(相手に受けさせてもよい)その後にトリック攻撃に入るといった心理的工夫も必要である。