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ロシア遠征参加者レポート

吉祥寺支部 國枝 厚志

押忍、吉祥寺支部の國枝です。

9月3日から9月5日までロシアのウラジオストックで行われる東経済フォーラムのスケジュールに含まれている“Battle of champions”という大会に出場するため9月2日から9月5日までウラジオストックに行きました。この大会は空道の他に柔術、サンダ、極真会、MMA、タイボクシング、コマンドサンボ、キックボクシングの何かしらのチャンピオンたちが戦うといった内容でした。私も空道、八王子チャンピオンとして出場させていただきました。

ここからは日付ごとにレポートしていきたいと思います。

9月2日は午前3時頃に吉祥寺道場前に飯村先生と待ちまわせ、志田先輩に羽田空港まで送っていただきました。羽田空港でコノネンコ先生と待ち合わせ、ロシアへと向かいました。ロシアに到着するとすぐに車で移動し、試合前に流すプロモーションの撮影を1時間ほど行いました。今大会の規模の大きさを改めて感じました。

その後、ウラジオストック支部長たちと会食をしました。そこで今大会が空道を広く宣伝出来る大きなチャンスである事、また空道にかける熱意を非常に感じました。さらに古き良き師弟関係の良さをお話、毎週どこかで試合が行われていることを聴き、ロシア選手の強さを少し垣間見た気がしました。

9月3日はウラジオストック支部で少年部のセミナーをやらせていただきました。約50人集まっていただき、ロシアでの空道熱を改めて感じました。しかしセミナーでは口下手な自分はうまく伝えることが出来ず、ほぼ飯村先生のセミナー状態になってしまいました。セミナーを行うことで自分自身も細かい技術の見直しや意識していることの再確認ができ、学ぶべき点が多くありました。

その後、計量を済ませ、塾長、高橋師範、長田先生と合流し、ウラジオストック支部長たちと会食をしました。ウラジオストックの海鮮料理は非常に新鮮でおいしかったです。また、わさびと醤油の文化があり、日本人の口には合う味でした。そして塾長の貴重なお話を間近で聴くことができ、充実した会食となりました。

9月4日は19時30分から大会が開始されるため、午前中はリハーサルと待ち時間でした。試合の相手の方は予想していましたが、2014年世界大会王者のゲガム・マナヴァシアン選手でした。試合前夜から飯村先生に「お前に失うものはない、とにかく前に出ろ、楽しめ」とご指導いただいており、気持ちの面は仕上がった状態で望むことができました。

アリーナは満席で約7000人の前で試合を行いました。試合が始まると歓声も周りも気にすることなく、飯村先生のセコンドの声だけを聴くことができました。しかし、実際に相手選手を目の前にしたとき、ロシア人選手特有の押し込むパンチに想定していたものの驚いてしまいました。また前蹴り、膝、肘を合わせる練習を反復して行ってきたものの出せず、パンチをもらってしまいました。そのような局面で下がらず、前に出続けることでダメージを最小限に抑えることは出来たと思います。試合後半は相手選手に疲れが見え、少し膝を効かすことが出来ましたが、それ以上攻めることが出来なかったです。

この試合から学んだことは、ロシア人選手に対する距離感、自分のようなスタイルの選手は前に出て相手の勢いを潰すことが重要であると思いました。今後の課題としてボクシング技術の向上、掴みと投げに対して首相撲での対処とフィジカルが浮き彫りとなったので、重点的に強化していきたいと思いました。

試合後は場所を移し、お寿司をいただきました。海外で食べるお寿司は期待できないと思っていましたが、前述したとおり海鮮ものは新鮮で非常に美味しかったです。

9月5日は昼食から“Villa Arte”というお店に連れて行っていただきました。そこでは鹿の肉、何か動物の生肉などをいただきました。鹿の肉の味は牛肉に近く、非常に美味しかったのですが、生肉に当たってしまったのか帰国後、お腹を下し高熱で寝込んでしまいました。

食事後は空港まで送っていただき帰国いたしました。

最後になってしまいましたが、塾長、このような貴重な機会を与えて頂き本当にありがとうございました。今回の遠征ではロシア人選手と試合が出来た経験と塾長、高橋師範、長田先生、飯村先生、コノネンコ先生方と密接にお話しできたことは非常にためになり、勉強になりました。

しかし、今回の遠征を振り返ってみると、自分自身が選手という立場上に驕ってしまった面がありました。まずは、一道場生として自覚を持った行動を取らなければならなかったと反省しております。この場を借りてお詫びします。

ありがとうございました。

押忍。

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