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押忍、総本部の牧です。大変に恐縮なのですが、実はこの度のスポーツ学会主催の講演会には偶然に参加しました。

その日はいつもの通り、ジュニアクラスの指導のために総本部に来ました。3階の道場は講演会の会場となっており、大勢の来場者で賑わっていました。ジュニアの練習は2階の道場でやるのだろうと思い、着替えて階段を降りようとしたところ、会場入り口にいらっしゃった東事務局長に呼び止められました。そして、その場で演武要員として講演会に合流するよう要請がありました。

状況がよくわからないまま、東塾長の号令に従って、稽古開始の礼、基本稽古と演武を続けました。そして塾長が伝統派空手から空道への発展の歴史を説明する中で、寸止めルール、極真ルール、空道ルールの組手演武を皆で行いました。その後、スポーツ学会事務局でスポーツジャーナリストの長田渚左さんの司会で来場者との質疑応答に移りました。来場者からは鋭い質問も寄せられましたが、塾長は時にユーモアを交えながら、率直でわかりやすい説明をされていました。また世界大会に出場する中村選手、清水選手が紹介され、それぞれが空道や世界大会にかける思い等を、朴訥な口調ながらも真摯に説明しました。二人の話に会場の方々も真剣に耳を傾けていましたが、私自身も聞いていて非常に感銘を受けました。

そのまま講演会は盛り上がり続け、1時間半という短い時間でしたが、とても内容の濃いものとなりました。会合後に、スポーツ学会の幹部や事務局の方々と食事をさせて頂いたのですが、「こんなに面白くて興味深い会合はいままでなかった。どうもありがとうございました」という望外のお褒めの言葉を頂きました。偶然に参加した私が言うのもおこがましいですが、大成功だったのではないでしょうか。

因みに私は寸止めルールの演武を担当しました。終了後に何人かの方から、「寸止めの経験あるの?」と尋ねられました。すいません!全くありません。(内緒ですが)単なる物真似です。伝統派の防具空手を学生時代に経験していたので、それを活かして動いただけです。きっと寸止めルールを真剣にやっている人が見たら、「この野郎!おちょくりやがって」と怒るに違いありません。失礼しました。

いずれにしろ、いろいろと学ぶことも多く、実り多い会合でした。東塾長、東事務局長、由美子さん、事務局の皆さま、貴重な機会を与えて頂き、どうもありがとうございました。

牧登(総本部)

2014.10.14更新

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