イタリア遠征
イタリア遠征記飯村健一(吉祥寺支部)

イタリア遠征が決まったのは北斗旗の約2週間前、塾長からのメールでした。
『大会後で選手は無理だろうから加藤と飯村に同行を頼みたいんだが大丈夫か?』
・・・俺は選手なのに塾長の勘違いか!?と思ったが大丈夫ですと返信。
塾長はスイス遠征中で返事がなかったが、暫くして事務局長から『イタリア遠征お願いします。試合頑張って!』と、連絡が!

こうして決まったイタリア遠征、無事に怪我もなく優勝し24日(金)に塾長、事務局長、加藤先輩、自分の4人で出発しました。

【編集部注】飯村支部長は遠征の5日前、5月19日に開催された北斗旗全日本体力別大会に9年ぶりに出場し-240クラスで優勝しました。

約12時間のフライトでローマ着、ローマからミラノに着いたのは18時(日本時間1時)。
その日はホテルにチェックインし洒落たレストランで食事をしながら翌日の打ち合わせ。
試合の疲れも抜けないまま長時間のフライトだったのでホテルに着いたら爆睡でした。

25日(土)イタリアのリッチー支部長が迎えに現れセミナー先のクレモナへ車で移動、約1時間のはずが迷い着いたのは2時間後・・・。

セミナーには約50名が参加。
初日は基本稽古と移動稽古を細かく分解しながらと、受け身、投げ、寝技と審査種目を説明。
他流上がりが多く動きに癖がある人間が結構いるので正しい基本を身につけるのは難しいと感じました。
2時間のセミナーが終わりセミナー参加者と食事。
イタリア人の食事は初めからワインを飲むが大道塾スタイルは必ずビール!
塾長の説明に[押忍]の一言でビールを飲むセミナー参加者を見て気持ちが良かったです。

26日(日)セミナー2日目、当日提出された審査申込書(昇段審査受験者16人!!)から塾長が大慌てで組み合わせを決めるため、自分と加藤先輩とで指導。基本稽古の後は打撃に対する基本的な受け返しを指導。
ここでも癖がありすぎ見た目にはちゃんと伝わってない感じが。
技術講習後は審査。

1時間かけてようやく組み合わせて頂いた昇段審査も、日本と同じように審判をやったのだが名前を呼んでも発音が違うのか!?なかなか来ないしそれだけで時間を食ってしまう。
どうにか始まってもルールを理解してなかったり組手の最中に苦しくなり自分からマスクを外したり、勢いはあっても良い攻撃をもらうと急に心が折れて失速したり・・・思ったよりストレスが溜まり大変でした。

やっと終わったセミナーも10時から15時を休憩なしでは流石に疲労困憊。

イタリア勢は陽気だが技術もハートもまだまだという感じで暫くは脅威にはならない!と2日間のセミナーで感じたのは、このところ海外勢の急伸を肌身で感じている大道塾、空道の為に喜ぶべきか悲しむべきか?です。

その日はクレモナでもう一泊の予定を変更しミラノへ。

打ち上げはには勝手にミラノで教えているというもぐりの“支部長!?”でミラノ在住のスリランカ人アルウィスも同行。 塾長の希望で向かった先はイタリア3日目にしてまさかのジャパニーズレストラン[大阪]!

アルウィスは一応、空道初段という事で、昇段審査の相手は何度も勤めました。
何とかオフィシャルで支部を認めてもらいたいと、塾長や事務局長、先輩や自分にまでサービスしまくる。
それは日本人にはない逞しさとも、それだけ空道の評価が高いとも言えますが・・・・。

そんなアルウィスをからかいながら日本食を堪能し〆はラーメン。

次の日は1日フリーだったので昼は先輩とオープンカフェで一杯飲み、夕方からは昼間部屋で仕事をしていた塾長、事務局長に連れられて大聖堂を観光。
ミラノはファッションの発信地だけあり警備の兵隊もお洒落でしたが、有事の際に役に立たないように感じてしまうのは、何故でしょう(笑)。

イタリア最後の晩餐はシーフードレストラン。
事務局長が『わさび醤油が欲しくなる』と、言っていたが自分もそろそろイタリア料理の味付けに飽きてきたので納得です。

翌、火曜日の昼に空港に向かい、観光客相手だからか半分焦げたガリガリのピッツァを食べ直行便に乗り帰国。

久しぶりの海外セミナーでしたが自分はかなり疲れました。そんなセミナーや大会を年に何度も往き来する塾長のタフさには頭が下がります。

塾長、事務局長、加藤先輩、お疲れ様でした。

飯村健一(吉祥寺支部)

更新日2013.6.3

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