東孝の格闘空手 空手リアルアーツシリーズ ⑫ VOL1

この連載は『月刊空手道』(福昌堂発行)1985年9月号に収録されたものです。肩書は掲載当時のものです

格闘コンビネーション34

第五章 横蹴り後ろ蹴りからの連繋

今までの十一回、パンチ、前蹴り、回し蹴りといったように、よく実戦においてコンビネーションの第一撃として使われやすい技で説明をしてきた。そこで今回は、一撃目で疲れることは少ないが、は少ないが、闘いの間とか相手の嘘をついて攻撃する場合、結後ろ蹴ろ足を前に送らねばならない点(写真1)や、中足などと違って当たる面積が広いこと、また技が直線的に伸びてくるため加速がつかない(前蹴りも直線的だが、膝から下の動きは円運動であり十分に加速がつく)などの理由から相手に入ってもあまり大きなダメージにはならない。しかし、相手が前進するときのカウンター後とか、意表をついて相手の動揺をさそい、次の強力な技につなげるための技としては有効な技であるため、覚えておく必要がある。

後ろ蹴りも一撃目としては、動作が大きいため、技を出しても、当たるまでにステップバックしてかわされたり、肘でブロックされたりして、なかなか大きな効果は望めない。しかしこれも足刀同様、相手の嘘をつくとか、自分からわざと後退して相手の前進をさそいカウンターを出すなどの戦法としてはとても有効になる。