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コロンビア奮戦記
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8月11日

コロンビアに来て帰国まで残すところ1ヶ月になりました。自分は9月10日に出発 して12日に帰国します。
ブラジル遠征が終わり稽古時間が変わってからというもの、落ち着いてしまって至ってシンプルな生活になりました。 前半の慌しさが嘘のようです。贅沢な悩みですが毎日が安定してくると何だかつまらない気がします。 こちらでの生活では一日に決めたことが5割出来れば良い方です。日本的な考えではいらいらする事も多々あるでしょう。しかし南米特有の時間の流れ、習慣がそうはさせません。本当に一長一短あります。この差と現実は本当に難しいです。まさか!と思うような事がたくさん起きますし、え!と思うような事があっさり出来たりするのも日本との違いです。最近はあまり先の事を考えず一日一日を慌てずゆっくり確実にこなすよう心掛けています。

今日は少年部のクラスです。今週から学校が始まった所があり参加者もまばらです。
全部で19名です。しかし、その内7名は一般部に繰り上がった塾生(少年部に指導補助に来ています。)なので実質12名です。少ない人数でしたがびっくりする事がありました。いつもに比べ物凄く子供達に元気がありました。
基本をやっている時、「はい、気合入れて10回!」と言うと「駄目、駄目20回!」とか、「それじゃ少ないからあともう10回だよ。」と子供達の方から言い出して正直面食らいました(笑)。何故か足払いは都合50回やりました。
基本が終わって自分から「そんなに元気があるならスクワットでもやるか?」と聞くと(たぶん、エェーと言って嫌がると思ってたのに…)、あっさり「いいよ!」と言われてしまい、「じゃあ30回だ!」「いやそれじゃ少ない50回だよ!」と子供達同士、回数の話をし出しました(笑)。
(ほとんど話しているのは6、7才の子供です!)
結局、クララ(女子・5才)の一声「センセイ!オチェンタ!(先生!80回!)」で決まりました(笑)。
今まで子供達は50回しかやった事ありません。大丈夫かなと思いつつ始めました。(もちろん自分も一緒に) 30回、40回、しっかり付いて来てます。(いつもならこの辺でバテるのに)50回、60回クリアです。(オッ!)
子供達の呼吸がハァハァと段々荒くなってきました。…ついに80回やりました!
「凄い!良くやった!」思わず拍手してしまいました。するとアンヘル(男子・6才)が「あと20回!」と言い出して結局合計100回やりました!!
自分からは特に何も言ってないのに追加の20回は各自1回毎に「セイ!」と大きな声で気合を入れてやってました。(何があったんだ!・驚)
大人からしたら大した事ないですが今の子供達にとっては大きな事です。最初は30回で根を上げていた子供達が100回やるとは!
後で指導補助している塾生から聞いたのですがどうも仲間同士何回やれるか競争しているようです。単純な理由ですが子供らしくて可愛いです。
その後、足技の移動稽古をしてから2グループに分かれました。
子供達は足払い、相撲で終了。少年達は、基本的な投げ技の反復、約束組手、掴み(10秒)有りでのスパーリングで終了です。

今の時代、子供のこういう元気な姿は貴重です。自分の子供の頃はいつも外で遊んでいました。コロンビアにもそういう部分ははまだ残っています。
ところが今の日本はどうでしょう?家の中でパソコンやゲームで遊ぶ子が増えています。
一緒に何かを頑張る、一緒に遊ぶ友達も少ないのではないでしょうか?エネルギー発散の場所や機会が減っているからでしょう。こちらの子供の姿を見て色々と考えさせられました。自分自身、空道を通じてそういう場所を提供したいと思うようになりました。押忍。

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