チェコ・ポーランド遠征レポート

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チェコ・ポーランド遠征レポート 後編

2007年7月2日 7日目

shida ■アナスとお別れ
朝5:00頃アナスがイギリスに帰るという事なのでお見送り。アナスは寝ていて良いよと言ってくれたのですが、5日間も一緒にいて同じ釜の飯?を食った仲間が帰るのに見送らないわけにはいかないという事で起床。ベラルーシのアシュランも帰るようで一緒にお見送りしました。元々泣き虫な僕はアナスに『サンキュー、サンキュー』と今時園児でもわかるような英語で感謝しながらちょっと泣きそうになりました。また会える日を楽しみにしています。

■ルブリン近郊観光
・カジミエーシュ・ドルニィ
ルブリンから車で1時間半位で到着。14世紀のポーランド王カジミエーシュ大王がここに居城を建てたのでこの名前がついたそうです。ヴィスワ川の流れと景色がすばらしく、芸術家が集まる街というのも納得できるきれいな街です。城跡、物見搭と見学をし、聖ヤン教会では17世紀に作られ世界的に有名だというパイプオルガンを見ました。その後ガイドをしてくれたおじちゃんの息子(英語通訳をしてくれた)がスコットランドで極真をやっていたとの事なので、世界は狭いなと思いつつ一緒にビールを飲みました。
・マイダネク強制収容所
ナチス・ドイツによって作られたユダヤ人強制収容所で、入り口の巨大なモニュメントに円形の霊廟が特徴的です。人を効率よく殺す為に作られたような施設でガス室に行くまでにシャワーを浴びせてガスの効きを良くしたりと色々やっていたようです。殺した人の身体から金歯等を抜き取る為の台や死体を運ぶ台車等生々しい物が多数展示してありました。収容された人が折り重なるように寝ていたという3段ベッドやはいていた靴等の展示もあります。ここで毎日1,000名の人を焼いたそうです。
■中華レストランへ
今日こそはという事で中華レストランへ。いざやって来たのですが正直微妙。オーナーかと思われる腹の大きなおっさんがたばこをふかしているわ、店内は暗いわ、冷房は効いていないわで先行き不安です。現地人のなんちゃって中華レストランのようであまり口には合いませんでした。チャーハンが普通に食べられたのが唯一の救いでしょうか・・・
■就寝
ホテルに戻り、ピョートル達とちょっと飲んだ後、自室に戻り就寝。最近あまり寝ていなかったのでベッドに横になったらすぐに寝てしまいました。

2007年7月3日 8日目

shida ■ワルシャワへ
ポーランドの日本国大使館へ行くアポイントがありましたのでピョートルの車でワルシャワへ。早く出たという事もありルブリンに来た時は3時間半かかった道でしたが2時間で到着。少し早いのですがホテルにチェックインできたのでお部屋に荷物を運んでちょっと休んで大使館へ。
■日本国大使館へ
大使館なんて行った事がない。しかも大使に会うなんて一生に一度あるかないか位だと思うので緊張して行きました。ただ実際にお会いしましたら田邊隆一大使は非常に気さくにお声をかけてくださいまして、若干緊張も和らぎました。また昔柔道をやっていた事があるそうで武道に対しても感心があり非常に良いお話ができたと感じました。
■ショパン
音楽家フレデリック・ショパンはポーランド出身でワルシャワ空港は別名『フレデリック・ショパン空港』と呼ばれる位有名な人物です。※イメージは高知龍馬空港。有名人の名前が最近よく空港名になっていますね。日本国大使館からすぐ近くにショパン像があるようですので見物に行きました。到着するとなにやら撮影を行っているようでお姉さんがショパン像の下で横たわっていました。一通り見物しホテルに戻ることに。それにしてもあの撮影は何をやっていたのでしょうか・・・謎です。
■日本料理屋
仕事も一段落ついたのでポーランドでのお礼の意味を込めて先生がピョートル達を日本料理屋『稲波』へご招待。ここは日本人の板前さんが料理してくれる正真正銘の日本料理屋でした。ビールはキリンの一番絞り。海外に来て飲めるとは思っていませんでした。すし、カツ丼、ラーメン等、欲望のままに注文。(もちろんシェアしましたが)皆で必死にジョージ(ジョセフ激似)に箸の使い方を教えたおかげで最後はしっかり使えるようになっておりました。どの料理もうまく最高でした。
■ピョートル、ジョージとお別れ
食事をした後、お部屋で少し休んでからピョートル達とお別れしました。短い間でしたが色々と一緒にやってきたのでやはり別れがさびしかったです。先生を部屋に残して僕は車まで見送りました。機会があったら、また稽古や試合をしてみたいなと思いました。
■夕食も
ピョートル達を見送った後、少し休憩。本当に熟睡していたようで東先生がジムに行ったのもわからない始末・・・修行不足ですね。戻ってきた先生からジムで日本人にあったから一緒に飲みに行こうというので再び『稲波』へ。核融合の研究をされている方で京都で極真をやっていたそうです。今回の旅はよく空手経験者に会うなと思いました。
■ホテルで
その後、ホテルに戻りBARでちょっと飲んで就寝。食べすぎ、飲みすぎで胃が若干重いです・・・

2007年7月4日 9日目

shida ■空港へ
ポーランド滞在もこの日で最後。朝食を食べチェックアウトし空港へ。搭乗手続きの場所がなかなか決まらず時間がかかりましたが無事手続き完了。お土産も買い込みいざ飛行機へと思ったら、お酒を没収されてしまいました・・・がっかりです。
■飛行機
ワルシャワ ⇒ モスクワ ⇒ 東京(成田)7月5日9:50頃着帰りの飛行機については疲れていたのかほぼ寝て過ごしました。ちょっと時間をメモするのを忘れていたので覚えておりませんが、そんなに時間のずれもなかったと思います。モスクワでは多少乗換えの時間があったのでBARで海外最後のビールを飲みました。ビールの買い方も慣れました。食事の時はしっかり起きて、食べ終わったら寝るの繰り返しで無事成田着。
■帰宅
京成スカイライナーで上野まで行き(もちろん一杯飲みました)、寮生の堀越君が迎えに来てくれていたので一緒に総本部に行って帰国の挨拶。お昼には久しぶりの日本の味をご用意いただきごちそうになりました。事務局長。美味しかったです。本当にありがとうございます。15:00頃家に到着。チェコ・ポーランド遠征無事終了です。

終わりに

今回チェコ・ポーランド遠征の機会をいただき、普段の生活をしているだけではなかなか体験できないような貴重な経験を数多くする事が出来ました。自分自身海外の人達とこんなに長く接する事も初めてですし、あんなに大勢に指導をしたのも初めてです。先生に『勉強だ!!』と言われ現地の方に話を聞いたり、お願いしたりしたおかげで最初不安だった会話も最後には何とか言いたい事は伝わるようにまではなりました。必死に身振り手振りしていれば何とかなります。(次に遠征に行く方は試してみてください。) あと特に感じた事はセミナーのレポートでも書きましたが、セミナーに参加してきた方々が武道に対してものすごく真剣で大好きなんだなと思いました。おかげで頑張って指導しようという気になりましたし、色々と得るものもありました。
最後にこのような機会を与えていただきました東先生、事務局の皆様、大道塾の皆様に感謝しレポートとさせていただきます。本当にありがとうございました。押忍。

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