マクレガー選手は関西格闘空手界の雄、誠空会。投げまでの北斗旗ルールで開催された大会で3位入賞の実力者だ。187.7cm、91kgという長身に加えサウスポー。打撃系格闘技の対戦相手としてイヤな要素を2つも持つ選手である。 対する平塚は177.5cm、87.5kg。20才。最近頭角を現した期待の選手だ。10cmの身長差を如何にかいくぐり接近戦に持ち込むかが課題だろう。リーチの差をゼロにするために必要なものはダッシュ力と勇気だ。そして、それをふたつながら持っていることを平塚は証明して見せる。 第一ラウンド開始早々平塚がパンチ・キックを仕掛ける。リーチ差を全く感じさせない攻撃だ。マクレガーもパンチで応戦するが、平塚はさらに左右のミドル・ローを返し圧力を強める。1・2と膝蹴りが得意というマクレガーだが平塚の組技が予想以上に強いのだろう、有効な攻撃を仕掛けることができない。逆に平塚は組止めておいての頭突き・ヒジ・ヒザという大道塾スタイルで圧倒、大道塾らしい攻撃だが、掴みからの打撃や頭突きを初めて目の当たりにする観客もいるだろう、リングサイドから歓声が上がる。平塚そのまま組んでの打撃から捻り倒すようにして寝技の展開へ・・・。寝技には対応のできていないマクレガーを確実にマウントパンチで制し本戦で効果を奪取するも、仕留めるまでには至らない。この後も平塚が攻勢を続けるが、有効2以上の差はないため自動延長となる。 延長戦へ突入するとマクレガーの動きが目に見えて落ちていく。打撃と組技では使用する筋肉の種類も呼吸法も異なる。それに上手く対応できなければスタミナの消耗は激しさを増す。北斗旗スタイルの試合では、打撃・組技・寝技という急激な呼吸リズムの変化に対応することを要求される。平塚の攻めにパンチやヒザで応酬しようとするマクレガーだが、息が上がってしまいジリジリと後退を余儀なくされてしまう。再び打撃・組技・寝技と変化する中で平塚がマウントを制し効果を奪う。平塚も再三攻めているのだが決定打を奪えないまま試合は終盤戦へ。組み付いてのアッパーをねらうマクレガーに対し平塚大外刈りで強引に浴びせ倒すと、そのまま腕ひしぎ十字固めに移行。スタミナがあるうちならマクレガーも堪えられただろう。大外刈りを凌いでいたかも知れない。だが体力が尽きれば、気力も尽きてしまうものだ。マクレガー十字固めをクラッチで凌ごうとするのだが、スタミナ切れでは如何せん耐えきることはできない。 |