第26回 東北地区大会

2002.3.31

東北大会結果速報
1部・2部ともに体力別で開催された。
体力が近いため試合は白熱する。しかし技術的にまだまだ未熟な2部ではスタミナで勝負が決する帰来があり、まだレベル的に十分とは言えない。
1部においてもレベル的に見応えがある試合は少ないが、流石に決勝に残る選手には隙が少ない。本戦でも活躍が期待できるだろう。
長田 賢一 試合レポート
1試合目vs太田(仙台北)

初戦では浜松相手に善戦した太田。長田相手にどんな戦いを見せるのか?一方現在ビルドアップ中で100kg近い体重の長田。現役当時よりもベンチやスクワットの記録で上回っているという。まだ、神経系トレーニング前でキレがまだまだと言うが・・・
オープニングヒットは長田の痛烈な右ロー。一発で太田の動きが止まる。 対戦相手の驚愕と観客のどよめきが、雄弁に威力を語る。
出足の止まった太田をパンチ、ミドル、ロー一方的に攻めるが、力みがちで決定打を奪えない。それでも中盤での攻撃で太田の左肘は破壊されていた。その後もローなどで効果2を挙げ、終了間際に左フックで一本勝ち。
復帰一試合目を鮮烈に印象づけた。

2試合目は石巻小川が怪我のため棄権。

3試合目は重量・超重量級の決勝。

決勝対戦相手は浜松(木町)。長田が右ロー、右ストレートをヒットさせるも浜松の前へ痛烈な意志を見せ接近戦へ。中間距離の打撃戦では不利とみた浜松の積極性が好勝負を生んだ。
長田は首相撲から膝蹴り。これに浜松が足払いで応戦。長田の膝が決まる。浜松の動きが止まったかに見えた次の瞬間、足払いで応戦し長田のバランスを崩す。 しかし浜松にもそこからの攻め手がない。長田の蹴りも止まらない。勝負は接近しての乱打線へ・・・
距離的には浜松の距離だが、長田の右も浜松の顔面をとらえる。白熱の好勝負。 本戦2分過ぎグランドへ・・・ここで長田が練習で痛めていた左腕に違和感を感じた。 寝技でも両者譲らず再度スタンディングポジションへ。その後、終了までの残り30秒以上激闘が続き、勝負は引き分け。インターバルで左腕を気にする長田・・・。
決勝進出で本戦の出場権を得ている。決勝とは言え本戦への通過点だ。セコンドと協議し、結局塾長裁定で本戦終了を以て試合を終了。
浜松選手が優勝。長田選手は2位となった。

10年のブランク。対人稽古の不足など、数々の不利な条件があるはずだが長田の格闘家としての力を十分に感じることが出来る試合内容だった。