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大道塾の歴史の中で北斗旗「体力別・無差別」選手権大会以外にも、格闘技界において大道塾の理念を貫き通すため、その活動に対する批判や世論が無視できないほどに高まりを見せたとき、大道塾はグルーブの対応・組み技への適応等々目的を掲げて、もう一つの戦いがあった。また新しい分野においても、社会体育の健全な発展の場となるような大会には、塾生からの強い要望と全国運営会議の議決を得て参戦している。ここに記録として残す。2001年7月発行「大道塾二十年のあゆみ」より転載

WARS 遠征試合
CHINESE KUNGFU KING CHALLENGE
遠征期間:2001年6月30日〜7月4日 中国
出場選手(50音順) 長谷川朋彦 浜松新一郎 渡辺正明大会記事

『散打』2001年7月発行「大道塾二十年のあゆみ」より転載
2008年の北京五輪において公開競技として採用されることが決定している中国武術「散打」。突き、蹴り、投げ、タックルによる攻撃が認められており、寝技無しの北斗旗ルールといった感があるが、相手の打撃を投げで封じ、床に叩きつけて悶絶させるといった独特のタクティクスを持ち、中国国内では社会体育として全土に普く普及、学校体育や警察などで護身術として正式採用されている。現在中国は国家を挙げて散打の強化に取り組むと同時に、世界各国への普及活動に力を注いでおり、日本では大道塾が競技スタイルや社会体育理念を同じくしていることから交流を呼び掛けられた。大道塾としても進取の精神を持ってこれを受け、以降日本代表として散打に参戦していくこととなる。

大道塾の斬り込み隊長として三度散打に挑んだ長谷川朋彦は、初戦の「北京国際摶撃散手邀清賽」(99年6月26日)で散打中国王者の投げを完封するも、横蹴りに翻弄されて判定負けを喫する。「第5回世界武術錦標賽」(99年11月3〜7日・香港)ではブラジル選手に僅差のポイント負け、「第15周散打王争奪戦」(01年7月3日・中国)でも善戦の末判定負けと、今一つ結果には恵まれていないが健闘を続けている。「散打王争奪戦」では他に、初のグローブ戦に挑んだ浜松新一郎が強豪を相手に互角の打ち合いを見せ(判定負け)、更には渡辺正明が37歳という年齢にも関わらず強烈なローキックを叩き込んでの歴史的TKO勝ちと、満場の観衆からのナショナリズム溢れるブーイングを賞賛の歓声に変える大活躍だった。また「第5回アジア武術選手権大会」(00年10月31日〜11月4日・ベトナム)でも藤松泰通が85キロ級で準優勝(決勝戦は負傷棄権)するなど、多くの選手が研究と対策の成果を確実に発揮している。こうして得た貴重な経験が本文である北斗旗に還元されて、格闘空手はまた一歩、完成に近付くのである。

参考 散打遠征レポート
2001年6月
東孝旅日記「散打遠征始末記」
2003年11月
東孝旅日記「散打対抗戦始末記」、加藤清尚「中国遠征日記」、飯村健一「北京遠征レポート」他
2005年07月
植田毅「(台湾)散打大会参加レポート」
2005年12月
東孝旅日記「速報 第8回散打世界選手権 笹沢快進撃!」他
2007年7月
村上智章「散打「交流試合」レポート」
2007年11月
東孝旅日記「北京「第9回世界武術選手権大会」レポート」
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グラントロフィー2001
2001年4月21日 フランス
出場選手(50音順) 稲田卓也 小川英樹 土田信也大会記事

『グラントロフィー2001』2001年7月発行「大道塾二十年のあゆみ」より抜粋
第一回北斗旗世界大会を翌年に控えた2000年、世界各国での大道塾の認知度を高めると共に、大会への参加を呼び掛ける活動の一環としてフランスで開催した北斗旗ルールセミナー(東孝塾長、平塚和彦評議委員長、飯村健一師範代、アレクセイ・コノネンコ師範代が指導)を機に、総合格闘技大会「グラントロフィー」の主催者クリスチャン・ヒベール氏と親交を得たことから、大道塾は同大会への出場依頼を受けることとなる。グラントロフィーの判定基準が北斗旗同様、寝技よりも打撃・投げのポイントを重視するものであったころろ、ルールも素面+グローブというスタイルであることを除けば北斗旗のそれとよく似ていることもあり、2001年4月21日、パリにおいて開催される「グラントロフィー2001」に小川英樹・稲田卓也の両名を派遣することも決定。パリ在住の’97北斗旗軽量級準優勝者・土田真也も合流し、総合格闘技界中量級世界最強の呼び声も高い桜井“マッハ”速人ら修斗勢、「立ち技バーリ・トゥーダー」の異名をとるキックボクサー・後藤龍治を加えた日本チームとフランスチームとの対抗戦が行われることになった。

小川は試合開始早々、タックルを仕掛けてきた相手の襟を掴んで絞め落とし、わずか34秒での完勝。稲田は慣れない素面パンチとレフェリーの地元贔屓に苦しみながらも試合を捨てず、最後は腕拉ぎ十字固めで逆転勝利。土田はチームのマネージャー兼任、しかも負傷中という厳しい状況にも怯むことなくパンチで豪快にTKO勝ちと、日本チーム5勝のうち大道塾勢が3勝を挙げるという大活躍ぶり。

日本チームの合同練習でも小川が得意の打撃や足払いで桜井や後藤を翻弄して大道塾のエースの実力をアピール、土田の活躍も大道塾パリ支部の設立活動への大きな後押しとなるなど、実り多き参戦であった。

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