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2016北斗旗 全日本空道体力別選手権大会 九州・沖縄地区予選
第46回 大道塾 九州・沖縄地区 各交流試合

更新日 2016.4.6

2016北斗旗 全日本空道体力別選手権大会 九州・沖縄地区予選
第46回 大道塾 九州・沖縄地区 各交流試合

中国四国本部 村上智章

2016年3月21日に福岡県粕屋町総合体育館にて北斗旗体力別予選、交流試合が行われた。気がつけばこの地区大会を見続けて20年近くが経過した。ちょっとした定点観測である。いつの間にそんなに時間が過ぎたのか、顧みて驚くばかりです。

今回の一般基本ルールで優勝を決めた張迫勇希選手と共に博多に前泊、スタッフ集合時間の予定通り9:00会場到着。すでに設営作業が始まっており、ひと段落した頃合いを見計らい、審判団を集め、試合の進行、ルールに関する確認事項を伝達・確認する場を持った。試合進行に関する基準の共有、加えて、大会進行過程で実際に生じる新たな課題を確認、共有、対処するプロセスを確立、審判団が審判団として全国レベルで技量を向上させることの必要性が連盟においてあらためて強調されている。審判団ミーティングの充実はその一環、資料の確認が一応終了した時点で松尾筑紫野支部長の先導で塾長到着、留意点等を再確認、大会開始に備えた。

審判団、スタッフの顔ぶれは、かつて大会で活躍した選手たちというか、選手で出ても違和感がない面子ばかりで心強い。九州・沖縄地区大会は、午前中に少年部の試合を行い、少年部終了後に一般部というのが従来の順番であったが、今回は、少年部の試合と一般部の試合とが混合で行われた。審判団にとっては、一般部と少年部とのルールの違いもあり、頭の切り替えが大変ではあるが、近年、北斗旗一般の部において少年部出身選手の活躍が著しいことを考えると、一般部の試合を少年部の選手が観戦するのは望ましい事に思う。少年部からダイレクトに一般部へ、少年部からいったん大道塾を離れて再び復帰するなど、そのパターンはいろいろであるが、神経系統の発達が著しい小学校の時期に空道を身につけた選手が北斗旗で活躍する傾向は今後さらに顕著となると考えられる。少年部の選手たちが一般部の試合を見ることは、彼ら彼女らに北斗旗を目標として意識化させる大切な機会となるであろう。

少年部・一般部とも、試合結果についてはHPを参照してもらいたいが、印象に残ったのは、少年部の試合が一般と比べその面白さに遜色ないこと。敏捷なフットワーク、素早いコンビネーション、泣きながら戦い続ける選手もいるなど目を離せない展開。相撲の本当の通は、幕下の取り組みが終わると席を立つという話をきいたことがある。妙な話だが要するに相撲の醍醐味は、幕内の取り組み以上に、これからの幕下力士、若手の中に将来の横綱を見つけて、後援、育てる所にあるということらしい(幕下の目利きということでいうと、軽量級を六度制覇、北斗旗も取った平安孝行がまだまだ無名、この地区大会出場二回目くらいのときに先生から「オマエ、あいつをちゃんと育てろ。」という特命を受けた記憶がある。その後の展開は先生の眼力を証明したわけで、そうしたまなざしに見すえられて戦っていることを選手は心のどこかにとどめていてほしい。先生は出場選手の戦いぶりを大体覚えていらっしゃいますよ。)。若手の可能性ということで言えば、少年部の試合観戦にこそ未来の北斗旗チャンピオンを見つける楽しみがある。また、子どもたちは日々の成長が著しい。久しぶりに会って、育ち盛りの成長に驚いたりと、興味は尽きない。今回勝った選手も惜しくも敗れた選手も将来を見据えて頑張ってほしい。

一般部軽量級、田中正明選手が昨年に引き続き優勝、安定した実力を発揮。今回の注目は、大分道場。2005年北斗旗軽重量級優勝を振り出しに、全日本、世界大会で実績を積み重ねてきた笹沢一有選手がビジネスマンの宿命、転勤のため移籍、大分道場所属となり−240・−250混合クラスに出場、古豪、古賀康隆選手と決勝を競い、見事優勝。会社内での役割ということか、転勤の多い塾生というのは確実に存在する。しかも転勤はある日ある時突然に、どこに行くのか予想もつかないことが多い。それを思うと、全国どこでも安心して(?)空道を続けることができるよう、各地域に練習の場があるのが望ましい。道場、同好会の運営は容易なものではないが、やる気さえあれば決して不可能ではない。志のある塾生はどんどん練習の場を広げ、転勤者にやさしい大道塾を実現してほしい。

続いて−260・260混合クラス。体力指数最少252の黒木智士選手から最大292の簑手貴大選手と開きのあるクラス。が、ここでも主役は大分道場。北斗旗選手である松永卓也に加え、なんと、大分道場総帥の藤田斉師範代が参戦、ここしばらく大会では審判の姿しか見ていなかったので本当にびっくり。しかも、明らかに絞られた戦士の体型、力強さを感じさせる組手で見事優勝したのにはさらにびっくり。愛弟子松永選手の活躍、笹沢選手の道場参入が刺激となったのか、見事な復活。(ちなみに藤田師範代は、大道塾HPのコンテンツ充実に尽力されている川俣天骨氏と同期のようで(詳細は不明)、親しく会話している姿を筆者は目撃しており、今後もその動向に目が離せない。)

以上、九州・沖縄地区大会のレポート。選手の皆さんはお疲れ様でした。審判団についても、一層の技量向上を目指さなければならないことは当然として、入退場の礼、試合進行のメリハリなど、一定評価してよいところがあったと個人的には思う。大会の充実には、優れた審判が不可欠、しかし、審判として落ち着いたと思ったら選手に復帰というのも大道塾では良くあるパターン。今回の大会は大ベテランの活躍を含め、見ていて元気が出る試合のオンパレードでした。これに刺激されて次の大会には、今回の審判団、スタッフから選手として出場するメンバーがでるかもしれない。また、少年部出身者が予選にチャレンジするかもしれない。そうした新旧のせめぎあいが全体の向上につながることと思います。大会に過去を振り返り、未来を見つめるという意味で、地区大会を見続けることは面白い。そんな感想を持った大会でした。

 

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