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このインタビューのインデックス  >  その1 「日本ワールドゲームズ協会入会について」

日本ワールドゲームズ協会入会について
想像もしていなかったことが起きた

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この度の入会承認について、まずはここまでの経緯をお聞かせください。

今回の件は昨年5月にコロンビア支部から「WG2013Cali(第9回ワールドゲームズカリ大会)での『公開競技』参加の提案がありました」」という仰天メール(笑)から始まりました。将来的には当然「空道もいずれは、、ワールドゲームズやオリンピックに参加したい」とは思っていましたが、そんなに簡単に実現できるものではないことは猪突猛進な(笑)私でも分りますから、10年20年のスパンで考えていたのでそんなことがこんなに早く起こるとは想像もしませんでした。それよりも、真っ先に浮かんだのは10数年前の事件でした。IOC(国際オリンピック委員会)の役員という人物がオリンピック参加を狙っていたある武道団体に「オリンピックに推薦するから」と言って日本に招待させ、日本側に散々散財させて、結局実現しなかった。その為そのスポンサーだった会社が傾いたとまで言われた事件でした。この種の事件、騒動がその後の「IOC貴族」という言葉や、IOC役員への過剰接待が問題視されるようになった契機だったのです。だから私は初めにコロンビア支部長に「ウチは有名な金欠団体だからそれを期待されても困ると言っておけよ」と冗談半分本気半分で言ったものでした(爆)。

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その時点では塾長も半信半疑だったと。

空道の価値がついに公の場で認められた

その後、紆余曲折があり、国際ワールドゲームズ協会Ron Froehlich会長やCEOのJaochim Gossow 氏のツートップが「空道の視察の為だけ」に来日するという大騒動に発展しました。この事はスポーツ行政や事情に詳しい業界関係者のどの人も、初めは「あの超多忙な会長やCEOが二人揃って、しかもまだIOC、JASA(日本体育協会) JWGA(日本ワールドゲームズ協会)といった、いわば社会的認知を受けたスポーツ協会(団体連合体)のどこにも加盟もしていない「空道」という競技の為に来るなんて信じられない」、「まさか?」果ては「嘘でしょう?」とまで言われた “事件”だったのです。
結果、『公開競技』の一歩手前の「Exhibition  Sports」として、WG期間中に競技が行われる他の武道、格闘競技と同じ会場でDemonstrationの機会を得ることになりました。「公開競技」でない理由は明快で会長自身が「WG(ワールドゲームズ)に参加するにはIWGA(国際ワールドゲームズ協会)の会員になっていることを始め、数種の条件が必要なのですが、空道はその一つにも加盟していない。一方、例え「公開競技」としてでも、それらの条件を全て満たして審査されることを待っている競技団体は約30以上もある」という事でした。ですから、視察に来たという事だけでも「空道」の価値が生み出した正に“事件”なのです。

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関係者が一様に「あり得ない」とおっしゃる例外的な展開になったわけですね。

「公開競技」に選定に大きな発言力を持つ、開催地であるコロンビアのカリ市が「絶対に実現できる」とヒートアップしていたこともあり(私もツートップが来日するとなった時にはかなり“奇跡”を期待して“しまいました”が(笑))そこまでの事情を知らない多くの人達は初めから「公開競技」を期待してガッカリしたでしょう。しかし、私自身は負け惜しみではなく十分に大きな成果だと思っています。理由は、会長の言葉で「この『空道』という新しい競技は、改良する点はあるが素晴らしいスポーツだ」との言葉を頂いたからです。世界で2番目の、オリンピックに次ぐスポーツ競技連盟の会長が「空道」という競技の存在を認め「空道」という言葉で評価をしたことによって、善意でも空手と混同されたり、悪意を持っては「空手の亜流だ」とか誹謗中傷されていた「空道」という競技名が、正真正銘「“公的な言葉”としての市民権を得た」のです!!

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多くの競技を見てきたIWGA(国際ワールドゲームズ協会)の会長が、公的な場で「空道」に太鼓判を押してくださったと。

後援者の皆様や関係者(支部長や塾生)もそうだと思いますが、空道を生み出した「大道塾」の誕生から通算32年の時を経た「空道の価値」に付いては、みな確信を持っています。後は“場”を得る事だけが課題でした。出るところに出れば空道は必ず光り、見た人たちに共感を呼びます!!ところが新しい物、者が、”場”を得るという事は、特に新規参入を好まない日本では大変な事なのです。(これには賛否両方ありますが本題に外れるのでここでは触れません。)気付いている人もいると思いますが、私の”手応え”が独り善がりの負け惜しみでない事の証明が今回の「JWGA(日本ワールドゲームズ協会)入会承諾書」なのです。正直、私は「WG2013Cali」に出るよりも、こっちの方が難しいと思っていました。「公開競技」から正式競技というのが一般的な順番でしょうが、そうでない競技も多くあリ、基本的には開催地に与える特権であくまでも一過性のものだからです。

「これからますます面白くなるぞ!!」

そういう意味でこれまでの「空道」の歴史を船に例えるならば、32年前に「大道塾」という船が設計建造され、海図のない世界の海を手探りで航海し独自の海路を開拓し、12年前からは更に世界に先駆けて「空道」という最新鋭の船体に改造した事で一層、確実、スピードアップした航海が可能になり乗船者も増え、遂に今「社会的認知」という海図をも手にし、堂々と世界に繋がる“公海”に乗り出したのです。

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空道の創始者、空道連盟理事長として、今後は公的競技としての「空道」の確立という業務に携わっていかれるわけですね。ますますお忙しくなりますね。

私の感覚・アンテナはちょっと変わっているのかもしれません。が、だからこそ63 歳を過ぎた今でも毎日、新しい仕事に向き合うのが、苦にならないのでしょう (笑)。今の状況を考えた時「これからますます面白くなるぞ!!」という気になるのはやはり“オカシイ”のでしょうか(笑)。 

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更新日 2012.6.3

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