春の北斗旗予選に寄せる塾長コメント

関東大会大道塾創設の頃より、ショーアップされた演出で一般の観客にアピールするのでなく、柔道のようにやっている人間が見て面白いと思う大会、試合内容そのもので沸くようなものを望んでいたが、空道の試合では九州から始まった春の地区予選でもそれが当たり前の光景になって来てこの関東大会でも第一試合から会場は熱く耳をつん裂かんばりの大声援での試合が続き「空道」が武道スポーツ競技として定着したことに大きな喜びを感じた。

ここまでの地区予選を振り返り特記する2点。

1つめは日本人選手がなかなか出てこなかった重いクラスで光る選手が出てきたこと。重複を避ける為に関東大会に関して言うと、関東予選で優勝した新潟の阿部和幸は昨年日本代表入りこそ逃したが、今回の大会では大きな成長がみられ、これからの活躍が多いに期待できそうだ。

2つめは世界大会を経験したベテランの一部と若手(新鋭)が、それぞれの階級で拮抗した戦いを繰り広げた。だが、特に次の時代を担う新鋭選手が前の世代との試合で判定ではなく明確な勝利を修めてこそ次の世界大会では!との期待に繋がると思うので、その点についてはあと一歩の感がある。

関東大会勿論、昨年の世界大会では若手としての地位に留まったが次を狙っているという選手が、この予選は免除という事であまり出てないためか、実力が同じくらいの選手が多く、突出したものが見当たらないのも仕方がないと言えば言えるが・・・・・。

今までの各地の予選で、目立った選手としては、-230級では西日本予選で入賞した安井彰伸(関西)、第三回世界大会出場の宮地孟(八王子)、そして漆館宗太(横浜北)。-240級では巻礼史(筑紫野)、榎並博幸(西尾)のベテランに堀越亮祐(日進)や柳川慶夫(岸和田) 。-250級は中西大悟(筑紫野)、市川忠樹(関西)、勝直光(関西)。-260級は前述の阿部和幸(新潟)、山田壮(関西)。大日向貴之(帯広)はパンチ技術の向上に努めてほしい。260+級は磯濱将裕(筑紫野)、加藤久輝(安城)。 彼らがこの春より定期的に開催されている各地区の合同稽古に参加し実力を充実させ、本戦には出てくるだろう世界戦士にどこまで健闘するか、期待したい。


<今後の大会日程>
4月11日(日)東北地区予選(秋田県・ノースアジア大学 総合体育館)
5月16日(日)2010北斗旗全日本空道体力別選手権大会(愛知県武道館)

記事日付2010.4.7

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