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1月25日
10:00からセミナー。午前は基本稽古と移動稽古を行った。
近隣のイラン、クウェートからも参加者が集まっていたが、みな基本・移動ともによく出来ていたのでスムーズに進めることができた。
午前の部終了後、現地の新聞「ガルフニュース」の取材のため、笹沢と空道ルールのデモンストレーションを行った。
15:30から再びセミナー。午後は組手のテクニックとマススパーを行った。
18:00までの予定が少々時間オーバーしてしまい、集まり始めた次の利用団体(公共の道場なので様々な団体が利用する)から無言のプレッシャーを受けながらセミナーを終了した。
夜には日本料理屋で夕食を食べ、その後バーに行ったのだが、ここで初めて昇段審査が十人組手であることを知らされたマタエフさんは「心ここに在らず」といった様子だった。
1月26日
10:00から審査会。通常通り基本と移動を行った後、組手審査へ。
はじめに十人組手を行うのだが、顔面打撃の経験者が5名に満たなかったため、急遽私と笹沢の二人も十人組手の相手をすることになった。
マタエフさんはスピードがあり、打撃も組技もできるバランスのいい選手だった。そして何よりも、多くの巨漢選手達を相手に十人組手を成し遂げた精神力が凄かった。
また、イランの選手達はもともと極真空手の経験が十年も二十年もあるのに加え、顔面打撃に完全に適応しており、組手で猛威を振るっていた。
夕方から市内観光へ。
世界に唯一の七つ星ホテル「バージュ・アル・アラブ」、旧市街を再現したショッピングモール、巨大な室内スキー場などを見て回り、高級ホテル内の日本料理屋、そして最後はカラオケへ。
最後の夜なので(実際は違ったのだが)大いに盛り上がる。
アルベック(カザフスタン支部長)夫妻とエマニエル(マタエフの生徒)とはここでお別れしてホテルに帰る。
1月27日
早朝5:00にホテルのロビーで待ち合わせ、空港に向かう。空港でマタエフ夫妻とカムランさん(滞在中、車の運転をしてくれた方)と第三回世界大会での再会を約束し、別れた。
7:50ドバイ発の飛行機でカサブランカへ向かう。
12:50カサブランカ空港に到着。出迎えてくれたのは招待してくれたハミディさん、マネージャー兼英語通訳のムシュタさんをはじめとした4名。
モロッコ流の挨拶は熱い。現地の人は「握手→ハグ→互いに両頬にキス」のコンビネーションを皆やっていたので、一応私も見よう見まねでやってみた。
カサブランカに着いたのもつかの間、すぐに車で約5時間かけてセミナー開催地のフェズに向かう。
途中、屋台で食事をしたのだが、ここのタジン(モロッコの名物料理)がこれまでの旅の食事で一番美味しかった。
フェズに向かう途中に観た景色は、地平線まで広がる畑、古都メクネスの街並みなど、ドバイと比べあまりにも対照的だった。
19:00ごろ、ようやくフェズのホテルに到着。これまでの道中で先生から前回のモロッコ遠征がいかに酷かったかを伺っていたのでそれなりの覚悟をしていたのだが、意外にもかなりいいホテルだった。
荷物を置いてから夕食へ。
レストランで食事し、翌日の待ち合わせ時間を決めてホテルに帰った。
1月28日
午前からセミナー。
基本と移動稽古の後、休憩を挟んで組手のテクニックを二人一組で行った。
ほとんどの参加者は打撃、投げ、寝技の連携を見るのが初めてだったようで、熱心に説明を聞いていた。
最後に笹沢と空道ルールのデモンストレーションを行った。
夕方からフェズメディナ(旧市街)の観光へ。
世界遺産のフェズメディナは「世界一複雑な町」または「世界最大の迷路」と言われる、フェズの代名詞的な観光地である。
メディナの奥の方は車両が入れるほどの道幅すらも無く、重い荷物の運搬にはいまだにロバが活躍しているなど、千年前と変わらぬ街の風景に圧倒された。
1月29日
この日は日本大使館訪問後、カサブランカへ向かう。
タクシーの後部座席に4人詰め、フェズから約4時間かけて首都ラバトに到着。
大使館訪問後、カサブランカ行きのタクシーを見つけてもらうのに小一時間、さらにラバトから約一時間半かけてようやくカサブランカに到着した。
ホテル到着後、これまで世話をしてくれたハミディさん、ムシュタさんとモロッコ流の別れの挨拶(握手→ハグ→互いに両頬にキス×2)をし、夕食は前日のセミナーに来てくれたサイードさんに日本食レストランを案内してもらった。
1月30日
ホテルにサイードさんが迎えに来て、カサブランカで最も有名な観光地のハッサン2世モスクに寄り、空港まで送ってもらった。短いカサブランカ滞在だったが彼にはすっかりお世話になってしまった。
予定ではカサブランカ−ドバイ−関西−羽田と同日乗り継ぎで帰るはずだったのだが、カサブランカ発の飛行機が遅れたためドバイでの乗り継ぎが出来ず、ドバイに一泊することになった。
1月31日
翌2:50の出発まで特にすることも無いので、昼過ぎに笹沢と市内へ繰り出す。
スーク(商店街)でお土産を買いながら歩いていると、なんと4日前に分かれたばかりのマタエフさんと偶然再会することが出来た。
「迷惑をかけると悪い」ということで、この日ドバイに滞在することは連絡しなかったのだが、夜にはマタエフ夫妻、カムランさん、エマニエルが集まって最高の宴会になった。
おわりに
今回の遠征では、個人では決して得られない多くの貴重な経験をすることが出来ました。
中でも特に新鮮だったのが「空道」を通じた現地の人々との交流です。
空道に限らず、武道を志す外国人は日本に対して非常にいい印象を持っています。
彼らの手厚いもてなしを受けて、今回ほど「武道をやっていて良かった」と思ったことはありませんでした。また同時に、彼らの期待を裏切らないような人間でなければならないとも思いました。
このような機会を与えてくださった東先生と事務局の皆様には大変感謝いたしております。
ありがとうございました。
これにてUAE・モロッコ遠征のご報告を終わりにさせていただきます。 |