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9.9BC支部対抗交流戦

9月9日(日)午後12時より、池袋スポーツセンター柔道場にて関東圏のビジネスマン支部対抗交流戦を開催しました。昨年実験的に始めた大会で、今回は第二回に当たります。 そもそものきっかけは昨年、ビジネスマンクラスで支部対抗戦が開けないか、という提案が吉祥寺支部から本部に持ちかけられたことでした。とくに吉祥寺支部のAさんから「総本部のBさんと闘いたい!」との申し出があったのです。空道は公式の試合としては北斗旗のトーナメント戦があり、それでは対戦人数や年齢差が考慮されていないということでビジネスマンクラスの公式トーナメント戦ルールが「最大三回戦、年齢差をハンデとして加味する」というように改訂されたのですが、この申し出により「空道にはもっと別の楽しみ方がある」と知らされることとなり、試合形式を検討しました。
そこで、「審査以上、試合未満」、「もっと出やすく、安全に」をモットーに、ビジネスマンクラスで非公式試合を組んでみることとしました。釣り合う方同士で対戦相手を事前に確定させ、試合時間・ラウンド数も合議することで、体調に合わせて出やすくしてみたのです。昨年はこのやり方でおおよそうまくいきましたので、今年はそれを発展させて次の要領で開催することとしました。

・試合形式はワンマッチの支部対抗戦。支部間の勝敗にはあまりこだわりたくないのですが、仲間と一緒に試合するということで稽古にも身が入るでしょうし、応援も心強いでしょう。
・各支部から出場希望選手の指名、おおよその力量・実績、身体指数・年齢などのデータを得た後、どの支部とどの支部で対抗戦を組むとよいのか、どの選手同士を対戦させるのがよいのか、また試合形式と時間・ラウンド数は、等々を執行部(筆者および参加各支部長)で話し合い合議するという手はずを取りました。それをさらに各選手に確認してもらい、ラウンド数などで微調整しながら承認していただきました。

さらに細目は、次のようにしました。
・主審、副審二名の計三名で判定を行う(加藤支部長・渡辺支部長・飯村支部長・高松支部長)。審判は空道衣着用のこと。
・効果1の差以上で勝敗を決する。
・公式の空道衣を着用のこと(白と青の双方は準備しなくてよい)。サポーターも出来る限り公式のものを着用のこと。スーパーセーフは既製のものでよいが、赤は避けること(青道着が義務付けられている試合は「北斗旗及びその予選」「各種全国大会」)
・スーパーセーフの紐は、「白または黒」。
・拳へのテーピングは「原則使用禁止」。バンデージがズレない程度には、可。
・当日計量はいたしませんが、なるべく報告体重に向けて調整して下さい。

当日は12時に会場集合。設営の間、選手は各自アップしましたが、セコンドとして各支部から一般部で一緒に汗を流している塾生も会場一杯に集まり(吉祥寺支部などは小野・志田・末廣の「チャンピオンズ」はもとより、ビジネスマンクラスで打撃指導に当たっておられるキックボクシング王者の大野信一朗さんまで)、声援を送ってくれました。ところがその場で二人の選手の欠場が判明、苦慮しましたが、なぜかちょうどぴったりのお二人が会場におられましたので、急遽参戦をお願いし、快諾を得ました。渡辺慎二支部長および総本部・中野君には感謝申し上げます。
また、全国大会のライバル・総本部の伊東大地選手が仕事で欠場したということで、東北本部から佐藤順選手が総本部枠で参加して下さいました(前日は総本部に宿泊されたとのこと)。さらに総本部に何度か出稽古に来られている金沢潤一郎選手も、神奈川大会の直後ながら参戦して下さいました。

対戦カードとチームとしての勝敗ポイントは以下の通りです。公式試合ではありませんので、詳細は割愛させていただきます。


<本部A vs. 吉祥寺>引き分け
中野vs.日吉靖孝(1級182p84kg)<格闘空手ルール2分1R>
酒井浩志(165cm66kg50歳)vs.深草宏之(4級168p68kg43歳)<格闘空手ルール2分/1分2R>
村上知丈(170cm74kg)vs.相原健一(4級173p80kg)<格闘空手ルール2分1R>
中村雅春(初段167cm72kg45歳)vs.小林一也(5級171p70kg32歳)<格闘空手ルール2分2R>
畠学(173cm75Kg32歳)vs.小姓堂智勝(1級174p69kg43歳)<空道ルール2分2R>
佐藤順(東北本部初段173.5cm76.5kg39歳)vs.宇佐美亮(初段175p72kg47歳)<空道ルール2分1R>

<本部B vs加藤支部長グループ 行徳・大森>1−2
篠塚友一郎(4級174.5cm83kg51歳)vs.大中秀幸(大森7級177cm82kg46歳)<格闘空手ルール2分1R>
杉本秀陽(1級165cm67kg36歳)vs.今田知宏(行徳1級168cm64kg34歳)<空道ルール2分1R>
太田英利(1級168cm82kg36歳)vs.小久保隆陽(行徳4級179cm83kg38歳)<空道ルール2分/1分2R> 
佐藤和浩(初段170cm88kg38歳)vs.日高進(行徳3級181cm81kg33歳)<空道ルール2分/1分2R>

<綾瀬vs.渡辺支部長グループ 浦和・大宮西> 1−0
中村真己(4級170cm75kg35歳)vs.納口雅久(4級172cm68kg50歳)<格闘空手ルール2分1R>
鈴木光伴(2級175cm62kg36歳)vs.原田真矢(4級174cm68kg30歳)<格闘空手ルール1分半2R>
金沢潤一郎(初段横浜北172cm66kg45歳)vs.佐藤忠彦(4級171cm73kg39歳) <格闘空手ルール1.5分2R>
秋谷佳嗣(2級162cm71kg29歳)vs.賀川則夫(1級170cm70kg46歳)<空道ルール2分/1分2R>

<特別試合>
植竹孝幸(総本部168cm78kg37歳)vs.糸井陽一(総本部174cm76kg51歳)<基本ルール1.5分1R>
渡辺慎二vs.中野聡(吉祥寺初段172p61kg45歳)<空道ルール2分/1分2R>

試合内容としましては、一般部でも王者を輩出している各支部長の指導を反映した対抗戦だけあって、ビジネスマンクラスとはいえ高い技術の攻防が見られました。吉祥寺の首膝攻勢に酒井選手が「道衣のあおり」で投げからキメを入れたシーンや(そのあとパンチで反攻を受けましたが)、東北連覇中の佐藤順選手のアグレッシブなファイト、一般部四級で優勝している佐藤和浩選手にハイを決めた日高選手、小川名人譲りの足払いを見せた金沢選手、北斗旗予選でも活躍中の若手・秋谷選手に対しジャンプしての蹴りなど破天荒な攻撃を見せた賀川選手、前方回転や飛びけりなど楽しんで試合をされた糸井選手、最後の十秒まで互いに倒しに行って万雷の拍手を浴びた渡辺・中野聡戦など、見所満載の大会となりました。
昨年度はこの大会をきっかけに公式試合に参加された選手も多々おられます。今年もそうなるよう、祈ってやみません。

なお、終了後総本部に移動して三階道場にて行った懇親会では、塾長からの大量のお酒の提供があり、また懇意にしているママさんから食べ物の差し入れもあって、互いに酒を酌み交わして健闘を称えるという光景が見られました。来年の再戦を誓い合うグループもありました。また一年間稽古を重ねて、再会できることを楽しみにしています!!

松原隆一郎(総本部師範代)

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