カザフスタンセミナーレポート

渡部和暁(東北本部)画像コメント:東塾長

9月7日 初日
朝5時半に起床して地下鉄で仙台駅に向かい、7時前後の新幹線にて東京へ。
眠い、荷物が重い・・・。その後上野でおりて、京成上野からスカイライナーで成田空港に到着。初めての成田空港であったが、迷う事もなく(?)東先生、笹沢選手と合流、搭乗手続きを済ませ、昼食を食べに行きとりあえずビールで出発前の乾杯!(笹沢選手は飲めないという事で、先生と二人で)昼間からのビールはやはりうまい。
そして、14時台のアシアナ航空に乗り、まずは韓国のインチョン空港へ。韓国まではあっという間に到着し、時間もある為空港内を散策。広さときれいさに驚く。それからカザフスタン第1の都市アルマティへ向け出発。この旅路が一番長くて苦痛だった気がする。

アルマティに到着するとビップの出口に通され、支部長のアルベックさん、通訳のボタさんが出迎えてくれた。日本語の出来る人がいて凄く安心した。空港を出ると現地の支部の皆さんも出迎えてくれ、荷物を車に積んでくれる。しかしその車が、ピカピカのアウディ、ランドクルーザー100など高級車ばかり!「この国は金持ちなのか?」と思ってしまうほど。
そして車を走らせ、ホテルへ。ハイアット・リージェンシーホテルという五つ星ホテルにチェックイン。ロビーが吹き抜けになっていて非常に雰囲気がいい。そしてめちゃくちゃ豪華。プライベートでは二度と泊まれないだろう・・・
一旦荷物を部屋に置き、ロビーのカフェで皆さんと会食することに。カザフ料理は肉とナンがメインとの事で、煮た肉のスライスしたものやナン、サラダ、水餃子が出てきた。自分と先生は天山ビールで、カザフの皆さんは意外にもチャイ(日本でいうお茶)で乾杯。しばし談笑する。

カザフスタン支部の方々は、アルベック支部長・アルマズスさん・チィレジャンさんの3人が昔からの友人で、かつビジネスのパートナーでもあるとの事。外国映画の配給やカフェの経営など手広くやっているようだ。そして通訳のボタさん・ロザさん、道場生のディマッシュ。皆、気持ちが優しくジョークが上手い。テーブルは笑いが絶えなかった。ひとしきり談笑後、先生の締めにてお開きに。初日は凄く濃い一日だった。

9月8日 2日目
起床後、1階レストランで朝食。バイキング形式だったが毎日メニューは変わることはなかった。

今日からセミナーということで、10時半にロビー待ち合わせとなったが、先生の「道着で集合」との声に一瞬あせる。しかし外国なので開き直り、笹沢選手と道着姿でロビーへ。
行き交う人全員が物珍しそうにこちらに視線を向ける外国人ビジネスマンを思われる人には写真までもとめられた(笑)

アルマズスさん、チィレジャンさんの車で道場へ。そこは映画館の地下にあるスポーツクラブのようだった。中に入ると40名近くの道場生が整列しており、緊張感がある。
見ると黒帯が10名弱いたが、極真会館のものだということで、大道塾の黒帯はまだいないようである。準備体操→基本→移動を一通り行い、終了。極真のペースがあるので、殆どの塾生が素晴らしい蹴りをしていた。

その日はカザフ日本大使館の方と会食するため、ホテルにもどりスーツに着替える。自分は汗かきなのでスーツは大変だと思っていたが、からっとした気候なのでさほど苦にならなかった。大使館の方々とはカザフ料理と隣国ウズベキスタン料理を出す店で会食。空道をしていなかったらこのような機会はなかっただろう。

9月9日 3日目
起床後、笹沢選手と朝食。段々起きるのが辛くなってくる・・・。
10時半ロビーにて待ち合わせ。もちろん道着姿。迎えはアルベック、チィレジャン。
今日は基本を一通りやった後、打撃からの投げ技をすることに。柔道経験者も数名いたが、未経験者でも教えたことをすぐにそれなりにこなす。三角締めや腕十字などの関節技では楽しそうにはしゃぐ塾生もいて、空道の技術に皆興味津々だった。投げを一通り終え、今日のセミナーは終了。

一度ホテルに戻り、昼食へ。先生のリクエストで中華料理を食べることに。さすがにこちらの料理に飽きてきたところだったせいか、日本の味に近くバクバク食べてしまう。豆腐のスープがうまかった!海老のてんぷらもなかなか。チャーハンは日本で食べるより今いちだった。ここで先生と自分の他、チィレジャンさんもビール。「酒を飲んでも飲まれないのが侍」という先生の言葉に感化されたのか・・・?(笑)その後、アルマティ郊外の山(標高3000m以上!)リフトを乗り継いで登る。空気と青空がすごくきれいだった!ここは冬になるとスキー客で賑わうそうだ。アルマティの街中からわずか数十分で来られるのが凄い。

下山後、一旦ホテルに戻り夕食に出かける。今日は日本食を食べに行くことに。(皆の話ではうまくないとの事だが・・・)
店へ着くと、外国映画に出てくるような雰囲気の店。寿司が8かんで2000円前後と高い!寿司・焼き鳥・雑炊などを注文してみたが、意外にもちゃんとした味だ。しかし米が固い!ネタが乾き気味・・・今日はビールから熱燗へ。酒は普通だった。

審査風景 審査風景

9月10日 4日目
起床後、何やら腹の具合が悪い事に気づく。昨日の中華か寿司が良くなかったようだ・・・・かろうじて朝食を食べ、道場へ出発。今日は審査をするとのこと。

日本と同じく基本から開始。腹の具合が悪いのに加えて、柔らかいベッドせいか腰も痛む。それに熱も出てきた・・・基本を終え組手審査へ。これも日本と同じく5級以下は基本ルール、それ以上は顔面ルールで行う。やはり顔ありだとまだまだといったところか。しかしパワーもあるし、組技と顔面に慣れて技術を磨けば、かなり強くなると感じた。

カザフスタンテレビが取材に来ていた為、審査終了後、笹沢選手とデモンストレーションをすることに。
立ち技の攻防から投げ→腕十字、かにばさみから膝十字など何パターンかを披露した。

その後、ホテルに戻り着替えて、昼食へ行くようだが自分は下痢と熱でダウン。
正直かなりの熱で、体の節々が痛む。結局そのままホテルで寝ている事に。

9月11日 5日目
今日でセミナーも終わったので、お土産など買い物に行く事に。昼食は先日行った日本食屋さんの隣のイタリアンの店へ。
二店は経営者が同じで、どちらに入ってもどちらのメニューも注文出来る。自分はパスタを頼んだが、病み上がりで残してしまった。笹沢選手も昨日夕食でボルシチを食べ過ぎお腹をこわしてしまった様子。そんな自分達を尻目に、先生が元気にビールを飲み、食べている姿を見て「やっぱりすごい」と思ってしまった・・・。

買い物を済ませ一旦ホテルに戻り、夕食は日本料理屋さんへ。
自分と笹沢選手は雑炊を注文。ここで店内のテレビに先日の取材のシーンが流れる。8時半のゴールデンタイムのニュース番組で流れるというこの上ない「空道」のアピールに、この国での「空道」の発展を確信した。

その後カラオケへ。日本の歌は若干古かったが、かなりの数があった。まずはコニャックで乾杯。おなかをこわした人はお茶で(笑)笹沢選手と二人で「上を向いて歩こう」を披露。先生はゴッドファーザーやゴーストのテーマを熱唱。
アルベックさん、チィレジャンさんも熱唱、かなり盛り上がった。

取材風景 31Chの取材
「来年は日本でも取材しドキュメンタリーに」
何の団体? 何の団体?

9月12日 6日目
今日は先日のテレビ局とは別の局からの取材を受け、午後4時台の便で帰国。
帰りもビップの入り口!から一路、北京空港へ3、4時間で到着し、予想外の早さに驚く。韓国からアルマティまではかなり時間がかかったのになぜだろう・・・?
時差が3時間ある為北京時間の午後11時に到着。日本へは翌日朝8時の便の為、空港内で夜を明かした。

9月13日 7日目
8時のJAL便に乗り成田へ。やはり日本の航空会社ということもあり、ホッとする。
機内食のおかゆがさめないようホットプレートがしいてあるなど心遣いが違う。客室乗務員さんの対応も柔らかだ。やはり日本は最高です。外国に行って余計にその事が分かりました。

今回は自分自身初めての海外という事もあり、非常に良い経験をさせて頂きました。海外での武道への評価の高さ、武道をしている者への尊敬、海外の異なった文化の人たちとの出会いなどどれをとっても「空道」をやっていなければ経験する事のなかったことです。このような貴重な経験をさせて頂き、東先生、奥さんには大変感謝しています。この経験を生かし、今後も「空道」に精進していきたいと思います。
どうもありがとうございました。
以上カザフスタンセミナーのご報告です。

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