ロシア遠征リポート

若月里木(総本部)

今回5月19日〜25日の6日間のロシア遠征に同行させて頂きましたので、以下レポートします。

初日
東先生、奥さん、事務局の能勢さん達とサンシャインのバス停で集合して成田空港へ。
モスクワまでは10時間、どうにか着くとゾーリン、アナスキン両支部長、今回通訳のジーナさん達が出迎えてくれ車でモスクワ市内へ。
途中、モスクワのメイン通りだという道に大会のポスターが一斉に掲示され、また大きなビジョンに北斗旗の映像が流されていた。こんな大きなイベントだとは知らずに驚いた。
食事をした後、レニングラード駅に移動。今日はこのままサンクトペテルブルグに寝台列車で移動。

2日目
この日は雨。サンクト駅に到着後ホテルに移動。この街は日本でいうと京都のような歴史のある街らしく全体的に古めかしい感じ。ホテルも例外ではなく、気温は10度前後だったが暖房もなく夜は少し寒かった。
まず市内観光。先生の要望でドストエフスキーゆかりの場所に向かうがさんざん道に迷う。人に聞いても誰も知らない。どうにか辿り着いたが名所という感じはせず、さびれた感じだった。現地のピロコフ支部長に聞くとドストエフスキー自体知らなかった。地元はそんなものかなと思った。
昼食後、サンクト支部の道場へ。昼過ぎから合流したフランスの土田真也支部長と二人で基本の指導。ここの支部はしばらくの間、日本やモスクワとの交流がなかったせいか本来の日本の基本とは違った事をやっていた。
チャイニーズレストランで夕食。ロシアで食べる中華料理というと少し変な感じがした。

3日目
ホテルで朝食後、再びサンクトの道場へ。先生と同行したゾーリン、アナスキン支部長とピロコフ支部長達がミーティング。
終了後はピロコフ支部長のはからいでボートに乗ることに。風は強いが強行、60キロ位のスピードで河を下りながら乾杯する。空道をやっていなかったら海外でこんないい思いはできないなと感激しました。
昼食後、特急列車でモスクワに戻り、今度はモスクワでも最高級の5ツ星のマリオットホテルにチェックイン。夕食では300gはあろうかという大きなステーそれでもまだ物足りずに能勢さんの分も半分もらって充分満足して安らかに眠りにつきました。

4日目
起床後、道場生であるフィリポフさんが管理するホテルのトレーニングルームへ。一汗かいて朝食後、近所の柔道場で行われるワンマッチ大会を観戦。
その後ジーナさんの妹のナターシャさんの案内で観光、有名な赤の広場にも連れて行ってもらった。
東先生は今日誕生日を迎えられるとの事で土田支部長、能勢さんとの3人でネクタイを買い先生へのプレゼントとした。ホテルに戻り明日に備えて早めに休んだ。

5日目
いよいよ今日は試合。しっかり朝食を摂って会場へ入りアップをこなしているといつの間にか試合が始まっていた。アップするのはいいが自分の試合がいつだかわからない。先生にお尋ねすると、どうもトーナメント表の順番通りに試合が行われておらずいつでもいけるようにしておけとの事。一面でこれなら二面進行は到底無理だなと思った。
まずは土田支部長の出番。相手の支部も何もまったくわからない。開始早々鋭いハイが顔面へ、接近するとパンチの打ち合いはせず組みに来る。組技も中々強くコカして上になる。
延長に入ってもこの蹴りで離して入ってきたら組むというパターンに徹してそのまま終了。土田支部長もダメージは無いもののコカされて下になった印象が強かったか判定は相手に。

いよいよ自分の番だ。一年振りの試合だが不思議と緊張はあまりしなかった。先生には打ち合わずにいけととのアドバイスを頂きましたが、試合が始まり重たい一発をもらったら、よしやってやると何も考えずに打ち合ってしまいました。日本では軽重量では地力のある方だといわれていましたが、海外では並かそれ以下だったようで連打でもらった時に効果を取られ負けてしまいました。

大会後、会場でそのまま打ち上げパーティーが開かれましたが、恥ずかしさと情けなさですぐに日本に帰りたい気持ちでした。

6日目
昨夜は打ち上げの後ロシアのカラオケに行き、日本食屋のラーメンを食べてホテルに戻ったのが確か5時過ぎ。
12時にチェックアウト。ゾーリン支部長達と最後の食事をして空港へ。
モスクワ支部の皆さん、通訳のジーナさんに挨拶をしてさあ出国だという時に荷物についてのトラブルが。重量オーバーで追加料金支払いとの事らしいがそこはロシアの事、スムーズには行かず、先生も「毎回何かしらあってスムーズに出国したためしがない」と嘆いておられました。

帰りは空席もありゆったりと過ごせ、無事日本に到着。
今回の遠征は初の海外試合という事もあり、本当にいい経験になりました。
チャンスをくださった東先生、奥さん、能勢さん、モスクワ支部の皆さん、通訳のジーナさん、フランスの土田支部長、本当にありがとうございました。
この経験を活かしてがんばっていきたいと思います。

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