イタリア・フィレンツェ遠征レポート

加藤清尚(行徳・大森支部)

9/28〜10/6までイタリア支部の指導、視察とフィレンツェでセミナーを行う為、イタリアへ行って来ました。

今回、東先生が行かれる予定でしたが、都合が悪く行けないので、急遽自分が行く事となりました。
同行したのは、藤松泰通弐段。

自分に先生の代わりが務まるのかといささか不安でしたが、行けば何とかなるだろうと得意の開き直りで、旅を楽しんで来ようと思い出発しました。長い長いフライトの後(14時間)到着したのは、夜10時過ぎ。ホテルへチェックインして、ストッパ支部長と食事へ出かけて就寝。

翌日から指導が始まりました。全体の印象としては、支部長を除いてレベル的には未だ未だですが、基本、移動等、日本の稽古システムを忠実に、ていねいにやっていました。

伝統派(糸東流)の経験者が多い為か動きは伝統派に近い感じがしました。蹴り技は、ストッパ支部長が極真経験者なので皆一緒に、かかと落とし、又上段への蹴り等、極真スタイルの足技を使います。投げは、柔道経験者を除いて、それほどではありませんが、柔道も同時に稽古している為、そのうち上手くなるでしょう。締め、関節も同様です。

道場生と接してみて感じたのは、皆とても礼儀正しい事です。
ストッパ支部長は日本での修行経験が長い為、道場生へのあいさつや礼儀、先輩、後輩のけじめ等、徹底して指導しているのが伺えます。実際、ある意味、日本の道場の雰囲気よりしっかりしている感じがしました。

10/3には、フィレンツェへ移動してセミナーをやりました。
集まったのは30名程度、南イタリアの様々なフルコンスタイルの連中や(彼らは空道スタイルに興味をもっており、大道塾でやりたがっているとの事)、散打、伝統派、レスリング出身の総合の選手等。

セミナーは、午前と午後2回行いました。
午前は、基本・移動を、説明を加えながらゆっくりと、きっちりやりました。皆真剣で、空道への興味の高さを感じました。午後は、対人稽古で、基本的なパンチへのディフェンス、同じく蹴りへのディフェンス等、何パターンか練習して全員でマススパーリング、最後は締め、関節技をいくつか紹介して終わりました。今回のセミナーは大変好評だったようで、来年、南イタリアでもやって欲しいと言われました。

海外へ行って思う事は、日本で考えている以上に、空道、大道塾スタイルが受け入れられており、日本の事もビデオ等でよく研究しており、レベルが急速に上がっているという事です。他流や他の格闘技ともフランクに交流が出来ると云うのも彼らの強みになるかも知れません。来年、世界大会を控えた我々としては、更なるレベルアップをしなければいけないと感じた旅でした。

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