イタリア・フィレンツェ遠征レポート藤松 泰通 (総本部) |
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朝、ストッパ支部長と弟子のマイケルが迎えにきてくれました。ストッパ支部長の知り合いの伝統派の道場で一回目のセミナーを行いました。ここの人達はみな熱心でなんでもいいものは取り入れようという感じで、とても真剣に教えた技の反復をしていました。 次の日はベニス観光へ行きました。自分は前も一度来たのですが、前来たときは北斗旗体力別のすぐ後で疲れも溜まっていてよく見てなかったので今回あらためて観光に来れてよかったです。町並みはとても綺麗でまるで映画の世界のようだなぁと先輩と話していたらホントに映画の撮影をしていました。広場のような所にある大きな塔に登ったりして水の都ベニスを満喫しました。夜は八時から十時までセミナーでした。基本と移動を重点的にやってほしいということで自分と先輩で分担して指導をしました。みなとても熱心で教えているこっちもハンパなまねはできないという感じでした。身長が百八十センチくらいの道場生はザラにいてこれが技術的に洗練されてきたら恐ろしいなあと感じました。そのなかでも体重百二十キロはあろうかという巨漢がいました。モミアゲが長く、自分と先輩はプレスリーと言う安易なあだ名をつけました。セミナーが終わり道場生達と食事をしてこの日はホテルへ戻りました。 朝、ストッパ支部長が迎えにきて今日の午前中はトレーニングジムへ連れていってくれるとのこと。帰ってすぐ試合がある自分としては少しでも体を動かしたかったので嬉しい限りでした。二時間程体を動かし、ストッパ支部長の家で自家製のパスタをご馳走になりました。そのあと道場生のヤリという人の家に行きました。この人はなんでも真言密教に入っているらしく珍しい石をたくさん持っていました。それを使って病気や怪我を治すこともしているそうです。ここでお茶を飲み、帰りにクリスタルの石をおみやげにもらいました。 この日は少年部の指導がありました。自分達が言う事をマイケルが子供達に伝えながらやると言う感じでした。マイケルもまだ若いので指導になれてないらしく普段は青帯なのにこのときは威厳をだすためか黒帯を締めていました。少年部が終わり次は一般部です。基本、約束組み手などをやり、軽いマススパーをやりました。日本では自分より大きな人とやる機会がないのでここでのマスはすごく勉強になりました。 稽古が終わり、みんなで食事にでかけました。食事が終わりアイスクリームを食べに行こうとなりここらで一番おいしいと評判の店にいきました。店についたらみな口々に「スパゲティ!スパゲティ!」と言ってます。アイスクリームの店なのになぜスパゲティなのだろう?そう疑問に感じていたら運ばれてきたアイスがスパゲティに見立てて作られてました。パスタの部分がバニラアイスでミートソースの所がストロベリークリームという感じでした。先輩と「これは太るなぁ」と言いながらも、かなり量が多かったのですが、酔いも手伝ってかすべてたいらげてしまいました。ホテルに帰るとすでに十二時近くでした。明日はフィレンツェに行く事になっているのですぐに寝ました。 朝四時に起き、加藤先輩、ストッパ支部長、自分の三人はストッパ支部長のお父さんに車で駅まで送ってもらいました。そこで道場生のパウロさんと合流し、電車でゆられること四時間、フィレンツェの町に到着しました。ホテルにチェックインしてからセミナーをやる道場を見に行きました。道場はホテルから約三十秒くらいの所にあり、これは移動が楽だと思いました。道場自体、立派な作りなのですが更衣室の前に暖簾がしてあったり、道場内に中国の水墨画みたいのが飾られていたり、『一拳必殺』とかいた掛け軸があったりと東洋テイスト満載という感じでした。そのあとは市場みたいな所に行ったり大きな塔に登ったりして観光を楽しみました。 夜は道場主の人達と食事をしに行きました。道場主の人は本当に日本の事が大好きという感じで奥さんも日本人の方だということでした。息子さんもいっしょにきたのですが、歳は小学校高学年くらいですごく利発そうな子で日本語も少し話せて食べ物を注文するときなどはメニューがどんな物なのか日本語で教えてくれました。ある程度食事もすすんだ頃、いかにもイタリアっ子といった感じの陽気なウェイターがもってきた料理はドデカい肉の塊でした。なんでも五百グラムはあるそうです。こんなに食べれるかなあ、と思っていましたがこれがまた美味しくてすべて食べてしまいました。自分と先輩は「太るなぁ」と又、顔を見合わせ一言つぶやきました。 次の日は午前、午後とセミナーをあの東洋テイスト満載の道場で行いました。参加者はその道場の散打クラスの生徒やレスリングをしてる人、フルコンの道着をきた人などがいました。 セミナーが終わりそのまますぐに電車に乗って、ポルデノンまで帰りました。明日はいよいよ最後のセミナーです。 夜になり最後のセミナーです。プレスリーも真言密教のヤリも青帯のマイケルもきています。基本をしている時もこれで終わりだ!と思うと自然と気合が入ります。ストッパ支部長に組み技を教えてくれと言われ、基本的な投げからの間接技への入り方を教えました。途中、プレスリーに投げを詳しく教えてほしいと言われ、身振り、手振りで教えました。でもこんなに大きい奴に技術教えたりしたらすぐ強くなるな、と思うと複雑な気分でした。最後にみんなで記念写真を撮ってからおみやげをもらい道場生のみんなと握手をしてから別れました。みんなとてもいいやつでした。加藤先輩、ストッパ支部長、自分の三人で食事をして明日早いので荷物の整理をしてすぐに寝ました。 今回の遠征で感じたことは海外での武道に対する尊敬、憧れが本家日本に比べて格段に高いという事でした。海外ではこれほど武道が評価されているのに日本では地味なイメージがして、西洋的な派手でカッコいいもののほうがいい、といった感じがあります。確かに日本は西洋の文化を取り入れることによって大きく成長してきたと思いますが、日本武道がすばらしい物でなければこれ程海外で評価されることもなかったと思います。それなのに日本だけが自分の国に自信をもってないように感じます。どの国の人達も自分の国の文化に誇りをもっています。これは自分達の文化のいい所を見直してみる所まできたのではないでしょうか?世界大会を来年に控えた今、自分達に必要なのは豊富な練習量と自分自身がやってきた事に対する誇りと責任ではないでしょうか。それをもって日々精進すればおのずと道がひらけると思います。 最後にこのイタリア遠征の機会を与えてくださった東先生、ストッパ支部長、道場生のマイケル、パウロさん、いっしょに行って下さった加藤先輩、おかげで貴重な体験ができました。ありがとう御座いました。 駄文、長文失礼しました。 押忍 |
| 藤松 泰通 (総本部) |
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