ギリシャ遠征記

清水和磨(上田同好会)

1月15日から22日までギリシャのラリッサとアテネに行かせていただきました。以下レポートです。

15日(木)
前日総本部に泊まり、AM9:00成田へ出発。今回は初めて試合がないのでかなり気楽。ローマまで12時間、アテネまで2時間かけてやっと到着。招待者のアポストリス(以下トリス)、コスタ、ハリー、通訳のパナギョータの4人が出迎えてくれた。そこから車で4時間かけてラリッサという町のアストリアホテルへ。夜遅かったので食事だけして就寝。

16日(金)
朝食後、市内観光。遺跡や街を見て歩く。こっちはそこら中にオープンカフェがあり何時間と話しながら、あるいはボーッとしながらコーヒーを飲んでる人が大勢いる。日本では考えられないゆったりとした時間が流れていて「いいなぁ」と感じる。東洋人がほとんどいなくて本当に海外にいると実感。自分で行く事があってもこんな場所に来たいと思う。夜、寺本先輩と道場へ。練習するつもりだったけど、フルコンと空道の技術の違いを説明したりしてるだけで終わってしまった。力は強いけどまだまだ首相撲とかやっても余裕がある。でも後何年かすれば手がつけられなくなるんだろうなと思った。

17日(土)
AM11:00からセミナー。先生、寺本先輩とコスタの車で道場へ着くと入り口から100メートルぐらい、道の両側に道場生が迎えてくれてびっくりした。日本にいると分からないけど、大道塾の海外での広がりは凄いものがある。先生も言ってるけどこのバランスも世界大会で日本が3階級をとって初めて成り立つ事なので第2回は非常に重要な闘いになると思った。この日は少年部だったけど、一般もかなり来ていたので、寺本先輩と自分で道場の地下で基本を教えた。今の日本人には無くなっている真剣さを感じる。負けられないと強く思った。

18日(日)
:00から一般のセミナー。やっぱり皆デカい体格で有利な人間が真剣に基本からやった場合、彼らに勝つには精神的な部分や日本にしかない練習方法等も考えていかなければならないだろうと思う。試合が終わってからも何もしてなかったので、この程度で筋肉痛になる。人間、落ちるのは早い。また帰ったら頑張ろう。

19日(月)
午後まで自由時間だったので寺本先輩と市内を歩き回って買い物したりした。初日に行った絵を売っている店で、取材を受けた日の新聞を出されて「出てるよ。」と言われる。この「自由」という新聞はこの辺りでは多くの人に読まれているらしい。この後、何軒かの店に立ち寄ったけど怖いくらいに値切れる。最初にごく普通の店で寺本先輩が「二つ買うから安くしてくれ」みたいに言うと3ユーロ安くなり、その次の店では10ユーロほど安く先輩は買っていて、原価はいくらなんだろうって感じた。
買い物してから先輩とコーヒーを飲んだ。一杯400円ぐらい。こうしてのんびりしていると日本での慌ただしさも忘れて楽になる。海外でなくては感じられない時間。
午後から電車でアテネへ移動。4時間ぐらいの時間だったけど、景色は最高だし二度と通る事はない道だろうから長く感じなかった。到着するともう暗くなっているのに列車の電灯がつかない。道路の状況もそうだけど日本では考えられない。固定観念を捨てるには海外は本当に良いと思うので、北斗旗で結果を出せる選手の人達には是非一度体験してほしいと思います。日本じゃ感じられない環境や大道塾の大きさ等も実感できると思うので。この日は中華料理を食べに行った。何にしても日本の食べ物は旨いと思った。寿司にしても春巻にしても何か違う気がしたので世界でほぼ共通の味、ビールを飲んでいた。

20日(火)
午前中、アクロポリスへ連れていってもらう。
先生はこっちへ来てから具合が悪く行かれなかったので、トリス達との会話ができなくて大変だった。毎回思うけど英語はもっとやっとけば良かったと思う。海外に行きたいと思う人は絶対学んでおいた方がいいと思います。どこへ行っても英語は使えるから・・・。
パルテノン神殿の手前まで行けなかったけど丘の上からのアテネ全体の景色は今回で一番最高でした。午後、ギリシャの日本大使館へ。日本人に会うのも不思議な感じがした。その後、こちらの格闘技雑誌の編集社へ取材のため向かう。ちゃんと撮影した写真があれば取り上げてくれる事になった。やはり会話がほとんど分からず間が持たない。

ホテルへ戻り食事に行く。最後の日なので寺本先輩と二人でギリシャ料理の店へ行った。二人で色々歩き回っていたから普通に入っていける様になっていて、英語も書いてあるメニューで適当に注文したけどここで食べたのがこちらの料理では一番美味しかった。
来た時から何か飲みたいと思ってたのでホテルのバーでバーボンを飲む。ここの兄さんとフロントの人に新聞を見せてしばらく談笑。今日で最後かと思うと、帰りたいような帰りたくないような気持ち。

21日(水)
タクシーで空港へ。曜日感覚がなくなってくるので一週間もあっという間な気がした。
お土産を買えなかったので空港で急いで買い物。ユーロは円と同じような価値なので結構かかる。
無差別の後、色々あって人生が見えないような状態だったので貴重な体験をさせていただき本当に良かったです。先生ありがとうございました。寺本先輩とは寮生の時、同じ部屋だったけれど久しぶりに会って色々話せて、先輩と行ってなかったら、町中を歩き回ったりしてなかっただろうから嬉しかったです。気持ちを切り替えて、また北斗旗に出ようとする意志を取り戻せる様に頑張っていきたいと強く思いました。

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